2002年03月24日

ハード・ソフト 私の感想、使いごこち


TMC AI6NLD, FM Blaster, IBM MTA 3230, HP 35480A, Nakamichi MBR-7, キーボード切替器, YY-B0010, DTI, QV-10, Mod4Win, SONY SMD-v341, VMware3.0


TMC AI6NLD

TMC(台湾マイコンプ)のPentium2 用(現在は300MHz まで対応)マザーボードです。
Intel440LX を搭載したマザーで、ATX ではなく、AT フォームファクターとなって います。

1997年11月に25,000円で購入しました。
TMC によるAI6NL(D) の情報は http://www.mycomp-tmc.com/AI6NLds.htmから参照できます。

LM78 搭載
最近はやりのLM78 チップが搭載されており、BIOS 設定画面で筐体内温度、 CPUファン回転数、電源電圧サンプリング値をモニタできます。
CPU ファン回転数をモニタするためには3本線のCPU クーラーが必要です。

附属するCD-ROM に収められたIntel LDCM(Intel Lan Desk Client Manager)を用いると NT4.0 からケース内温度や電源電圧を監視できます。
レイアウト
2台目PC のデスクトップケースSE-01W(横おき型)に入りました。
CPU がI/O スロット側にある配置なので、FDD 等の3.5inch ベイに干渉しません。
ケースによってはDIMM が何かにあたらないかどうか注意が必要でしょう。
PA Studio の不具合
前のPentium マザーボードではNT4.0WS でMediaVision のISA サウンドカードである ProAudio Studio16 が動作したのですが、このマザーではどうも調子が悪いです。
SHUTTLE のPCI サウンドカードであるHOT-255 に交換してうまくいくようになりました 。
SDRAM を壊す?
BIOS メニューからQuick Boot をdisable にすると起動時にメモリを丁寧に検査 しますが、何度か起動すると途中でメモリエラーとなってエラーストップするように なります。

一回これが起こると、同じメモリでは何度起動しても同じアドレスでメモリエラー になります。
Quick Boot をenable にすると正常に起動して、OS やアプリも全く問題ないのですが、 マザーがSIMM を壊しているようにしか見えません。

初めてこれが起こった時は購入店にクレームをつけ、そのお店で同じマザーボードで 持ち込んだSIMM の同じアドレスでカウントがストップしたのでSIMM の初期不良として 交換してもらいました。
しかし、交換してもらったSIMM もQuick Boot をdisable にして 何度か起動していると前回とは別のアドレスですが、毎回そこでカウントストップ するようになってしまいました。
だから私はSIMM の問題ではなくてこのマザーの欠陥と考えています。

Quick Boot をenable にしておくと、こうしておかしくなったSIMM でも起動するし 動作に全く問題はないようです。

この問題について1998年3月15日現在、TMC のWeb ページでは情報は見当たりません。

あなたのAI6NLD でこの問題の再現確認をしないで下さい。

チェックが止まるようになったSIMM をもとに戻す方法はないと思われます。
WinNT4.0 対応
WinNT4.0WS で使えています。ただし、USB バスやIDE バスは使用していません。
また、AGP のカードによってはNT 対応のドライバーを提供していないものもある ようなので、その点も要注意です。

私のハードウェア構成では、 このマザーにWinNT をインストールする場合、 winnt.exe /B とかでフロッピーレスでインストールしようとすると途中でストール してしまいます。
フロッピーを用いて普通にインストールする分には問題ありません。

購入するときに店員さんにWindowsNT ServicePack3 を必ず適用するように、と いわれたのでインストール後直ちにServicePack3 を当てています。
Windows95 も大丈夫
私のはOSR2 ではありませんが、Windows95 も動きます。

USB のハードウェアとかで(!)マークが出ますが問題はありません。
この(!) マークを解決するためのプログラムがTMC のWeb ページで公開されています が、これを適用すると起動できなくなってしまいます!
OSR2 用とOSR2 以前用に分かれていて、ちゃんとOSR2 でない方を適用したのですが。
Linux も大丈夫
ちょっと入れてみて動かしただけですが、Slackware3.4 をインストールできました。
XFree86 を使いたいのであれば、AGP バスのグラフィックスカードはサポートされた ものを選択する必要があるでしょう。

先日(1998/03/06)ネットニュースのcomp.os.linux.announce でアナウンスのあった XFree86 3.3.2 ではAGP バスのMillennium2がサポート されるようになったそうです。
3モードFDD
このマザーボードに搭載されているMIO チップはWinbound 83977 です。
マザーのマニュアルには、フロッピーは2.88M に対応しているとあるだけで、 日本の1.2M モードには触れられていません。

私がいろいろ試してみたところ、TEAC のFD-235HG 3mode フロッピードライブの場合、DOS/V マガジンの付録CD-ROM に収められた メルコの3 modeドライバーでうまくいきました。

このドライバーはとても優秀で1.2M の場合はB: ドライブ、というような ドライブレターで切り替わるのではなく、A: ドライブだけで1.2M フォーマットを 自動認識してくれます。
1.23Mbytes のフォーマットもできました。

その他
拡張スロットが少な目です。
私は確認していませんが、LS120 から起動できるようです。
これも私は確認していませんが、IDE デバイスがあってもSCSI disk から起動 できるようです。
USB バス用のコネクタは付いていません。
SIMM を壊す(?)問題がありますが、このマザーは大当たり です。WindowsNT 4.0 で大変安定しています。

AI6NLD の写真

FM Blaster

以前から興味はあったのですが、たまたま秋葉原の今はなきSTEP PC工房で 9,800 円 で叩き売られていたので衝動買いしてしまいました。

何も考えないで買ったのですが、これはドライバが必要でWin3.1 かWin95 しか対応していないのでWinNT からは全く使えません。
ということで今までに3回しか使っていないのです (T_T)

これを動かすにはIRQ を1つ消費します。IO Port も必要です。 IO Port だけディップスイッチで設定し、IRQ はソフトウェア設定です。
config.sys のドライバが起動時にIO Port でカードと通信してユーザが指定した IRQ を毎回カードに設定するようです。

2台目マシンももうIRQ が埋まってきたので私はIRQ 5 を設定しました。
これはDOS モードでPAS16 がサウンドブラスタ互換モードで使うIRQ とかぶっています。
Win3.1 の時はPAS16 はIRQ7 のネイティブモードのみで動作するので全く問題ないようです。

添付ソフトに不具合があるようで、ときどきフリーズします。

FM の文字放送ってみたことありますか? あれは実は階層構造になっています。
例えばトップメニューは 1.ニュース, 2. 曲情報, 3. アンケート となっている場合に1.を選択すると、 更に 1. 一般ニュース, 2. スポーツニュース, 3. 英語ニュース のようなサブメニューが現れます。
ここで1. を選択するとニュース情報が表示されます。
ただの文字ですが何故か新鮮でうれしい。TV の文字放送も写ればよいのですが。

IBM MTA-3230(230M MO)

IBM は1995年夏に230 MO 市場から撤退しました。
それで1995年9月に在庫が流れたようで、私はT-Zone ミナミで4万円程でベアドライブをget しました。(^_^)V
当時は格安だったのです。

買ってから「ううう、MOディスクがフォーマットできないぃ!」 と焦りましたが1542CF についてきたフロッピーのAFDISC でできました。
現在はWinNT 4.0や Linux でフォーマットできます。
(Linux でフォーマットするには
フリーソフトのMei を使用します)

MO ドライブは一旦SCSIバスを握ると離さないこまったちゃんが一般的なのですが、 このドライブはウェイト中にSCSI バスを一旦解放するほとんど唯一のドライブなのだそうです。 今や幻のドライブといったところでしょうか。

最近はPD やら600M オーバのMO やら大容量リムーバルHDD が目白押しですが、 非接触ヘッドであることと 常温では磁石をあててもデータが壊れない ことや書き込みの際のベリファイ などがあり、データの保存にはMO 等の光系が優れているそうです。 速度重視の場合は別ですが。

MTA-3230 の写真

HP 35480A (2G DDS)

たまたま秋葉原で掘り出した新古品のベアドライブです。 なんと45,000 円でした。
製造はHP ですがApple へのOEM 品で、ラベルにはしっかりリンゴマークが輝いて います。

私はすでに1台目のマシンにDDS(Digital Data Strage) を持っていたのですが、 秋葉では見た時に押えないと欲しい時には買えないので買ってしまいました。

1台目のDDS ドライブは音楽用DAT テープに問題なく書き込めるのですが、何故かこの HP のドライブはMRS(Media Recognition System= テープ種類の自動認識機能) が解除できず、データ専用DDS テープにしかライトできません。 他で書いたミュージックテープのデータを読むことはできます。

DAT テープの値段って知ってますか? データ用のDDS テープは2G 書けるテープが秋葉原で1,500円ぐらいです。 音楽用の120分のテープには1.2G 程書けるのですが、これだと500 円程度で 手に入ります。
バックアップ用途にはコストがかからず最適です。書き込める容量もまあまあです。

横幅はフロッピドライブのサイズなので、HD 用のマウンタで5インチベイに 付けているのですが、ご覧のようにケースと面一になりません。横もあいて いますし。いい手はないですかね?

このドライブはNT のバックアップ用に使用しています。
ちなみにWindowsNT 4.0 は標準でSCSI DDS テープドライブをサポートしていて、 バックアップのためのツールもバンドルされています。
Windows95 はSCSI DDS テープをサポートしていないので、Win95 の場合は サードパーティーのバックアップソフトウェアが必要です。

Linux はSCSI DDS テープにばっちり対応していて、mt, tar, dd コマンド などが利用できます。

(1996/11/02 追記)
このDDS, 最近調子が悪いです。全然動きません。
壊しちゃったかな?

(1996/12/22 追記)
結局直らなかったので買い替えました。
こちらも併せて御覧下さい。

(1998/03/15 追記)
最近、運がいいと秋葉原では45,000円程度でDDS2 クラスのベアドライブをget できるようです。
35480A は28,000円程度が相場です。ジャンクショップを探しましょう(^_^)

35480A の写真

Nakamichi MBR-7(7連装倍速CD-ROM)

4倍速版が出る直前に25,000 円で放出されていたので購入しました。

ケースにはファンがなく、とても静かです。
発熱もほとんどありません。

お皿のチェンジはSCSI ロジカルナンバ(LUN) で行なわれます。
Linux の場合は例えば /cd0, /cd1, /cd2, ..., /cd6 とマウントポイントを 7つ作って別々にマウントします。
/cd0 をアクセスしたあとで例えば % ls -l /cd1 等とすると、キャッシュになければお皿が自動的に切り替わります。
WinNT でも使えています。特別なドライバは必要ありません。ドライブアイコンが 7つ増えます。
MBR-7 の写真

最近ナカミチからATAPI の内蔵4連装CD-ROM がでています。あれはお皿の 切替え方法が特殊です。
現在は専用のソフトウェアがあるDOS, Win3.1, Win95 からしか4連装ドライブとして使用できないようです。
WinNT3.51 からは1つめのCD-ROM にのみアクセスできます。(会社にあります)
WinNT 4.0 ではこのIDE の4連装ドライブはネイティブ対応です。

キーボード切替器

5pinDIN のコネクタが3つついていて、1:2の全結線切替器になっています。 秋葉原のジャンクショップ”たんせい”で2,800 円で購入しました。
硬いタッチがお気に入りのミツミのキーボードを1台直接つなぎ、 切替器から2台のPC へ接続します。
ここで問題になったのが切替器とPC との間に使うケーブルです。 5pinDIN の♂-♂ が必要です。
パソコンショップでよく売っているキーボード延長ケーブルは♂-♀でダメ。

MIDI のケーブルがこれに合いそうなので安いのを2本購入してみました。 でもなんかうまく動作しませんでした。
よく調べると、 MIDI ケーブルって5本のピンのうち、3本しか使用していない ようで結線も3本のみでした。
MIDI 音源についていたケーブルを調べると、これも3本結線です (先に調べてると買わずに済んだのに -_- )。

これはパーツで買って自作しかないかーと思っていると秋葉原のノームで 全結線のキーボード切替器用ケーブルを1本600 円で発見しました。

PC を2台とも動作させた状態でキーボードの切替を行なっても大丈夫かどう か心配だったのですがちゃんと動いてます。
ただ2台目のPC は電源投入時にキーボードが接続された状態になっていないとBIOS のダイアグでエラーになって起動できないのがちょっと不便です。
1台目のPC は起動時にキーボードがつながっていなくても大丈夫です。

(1996/10/21 追記)
2台目のPC の起動時CMOS(BIOS) のキーボードチェックについて上のように書いたのですが、AWARD BIOS CMOS SETUP メニューのSTANDARD CMOS SETUP の中で Halt On: という項目をAll, But Keyboard に変更 (変更前はAll になっていた)するとキーボードがつながっていなくても起動 できるようになりました。

YY-B0010

一般的にAT 互換機のケースって何であんなにカッコ悪いんでしょう?!
私がいままでカッコイイと思ったコンピュータは、
  • X6800 マンハッタン型
  • X68000 黒のデスクトップ型
  • SONY NEWS(スモークのプレートごしにアクセスランプが光るやつ)
  • SONY Quarter L のタワー
  • NeXT Cube
  • Macintosh Quadra のタワー

こういうことをもやもや考えながら秋葉原をうろついていた時に目についたのが YY-0010 ケースでした。お店のおにーちゃんに聞くと黒もある!!
今では雑誌のショップ広告にも良く出てるし結構有名と思いますが、 当時の私はこの上なく感動し、 セット一式でこのケースのショップブランドマシンを購入することにしました。
ということで、デザインは非常に満足しています。 エッジの仕上げもしっかりしていて手を切るようなことはありません。

しっ、しかーし!

精度が悪いのです。 ドライブベイは5inch でレールを両端につけてドライブを取り付けるのですが、 何かベイの横幅がやや狭く、取り付けにくくて取り出しにくい。
最初ついていた5inch FDD をTEAC Combo に交換する時は床に座って両足でケースを押え、 思いっきり背筋でドライブを引っ張ってやっと抜けました。

最近はドライブを取り付ける時はマウントレールは片方だけ付けるようにしています。 いつかDisk を抜く時は引き抜く力で歪んで取り外しても壊れてしまうかもしれません。

でもやっぱりこのケースは好きです。
中は真中で右と左に分かれていて、右にはドライブと電源が入り、 左にはマザーとカードが入ります。 ロック用のネジを外しておけば右側面と左側面のカバーが車のボンネットのように開くのでメンテナンスがとてもラクチンです。

私のYY-B0010 には付いていないのですが、 最近のこのケースは改善されていて、 電源が小さくなり、通常のATサイズになったようです。
その電源の下の空間にdisk 専用の3.5inch ベイがたくさんあります。
外に開いている4段の5inch ベイの下の2段の5inch ベイには放熱用のファン(サードファン?)も付けられるようになっているようです。 くやしい。
精度が改善されているかどうかはわかりません。 (もちろん、私のだけたまたまババだったのかもしれません。)

DTI(Dream Train Internet)

私が契約しているプロバイダです。高い質のサービスが特徴です。
ホームページは200円/1M・月 で5M 以上に拡張も可能です。
私はホームページのメンテと秋葉原情報の収集で自宅から月に5時間程度プロバイダ を利用します。
でも用事のある場合はそれが20時間ぐらいに達する場合もあります。
私の利用形態にピッタリです。

モデムがつながらないことは全くといってもいいほどないです。
私は1995年夏にPPP によるダイアルアップ接続に挑戦するという目的で、 初期費用が最も少なかったAIX(ASCII Internet eXchange)と契約したのですが、 サービスが終了したので1997年11月にDTI へ引っ越しました。
AIX の時は川崎044 エリアから東京03 エリアに隣接区域通話だったのですが、 DTI は044 にアクセスポイントがあるので電話料金も節約できるようになりました。

CASIO QV-10

電子スチルカメラです。このホームページを作成するのにとても助かってます。
私が感じる長所
  • 小さくて、結果がその場で確認できるので気軽にとれる。
  • 解像度は荒いがその代わり96枚も撮れる。
  • 画質はまあまあ。
  • 安い。
短所は、
  • 電池がすぐなくなる。(アルカリ4本で約2時間)
  • パソコンとの接続に回路の内蔵された特殊な専用シリアルケーブルが必要。
  • パソコンへの転送速度が遅い。(9600bps)
ホームページを作成されている方には声を大にしてお勧めします。
ラボに出して現像する手間がないので快適ですよ。
(もちろん奇麗に撮りたいスナップ写真は普通のカメラでとります)
320x240 という解像度もホームページにぴったり です。

QV-10 については♪きむらかずしさんの
QV-10 FAQ に詳細な情報がまとめられています。
これによると、QV-10 の隠しモード(テストモード) ではシャッターを押す前の動画画像がビデオ出力にそのまま出ている そうです。
実際にビデオ出力から附属の専用ケーブルでビデオデッキの入力端子につなぎ、 テストモードにすると本体液晶画面と同じ動画がテレビに写せました。
やってみて気づいたのですが、当然音は撮れません(^^;)

もちろんコマ数は少ないし、 ちゃんとしたビデオカメラと比べ画質は比較にもなりませんが。

参考まで QV-10 FAQ から引用

4-6: 非公開テスト・モード

非公開のテスト・モードを発見した人がいます。
!警告!これを試して問題が生じても筆者は責任を負いませんぞ (^^;

    (1) 電源 OFF の状態で [REC] (撮影モード)にしておきます。
    (2) [MODE] ボタンとシャッターを押しながら電源 ON します。
    (3) 液晶画面に "TEST MODE" と表示されるハズです。
    (4) [@/PROTECT] ボタンを押すとメニューが表示されます。
    (5) メニュー選択は (-) (+) 、実行は、シャッターです。
            COLOR BAR ... カラー・テスト・パターン表示
            BLACK     ... 液晶が真っ黒に(なんのテストか?)
            APO OFF   ... オートパワーオフ解除、撮影モードへ
                         (手動による電源 OFF まで有効)

最近、(4) において [@/PROTECT] と [DEL] を同時に押さないと、メニューに
移らないものが報告されています。本体 ROM のバージョンアップのようです。

QV-10 の写真

mod4win

MOD ファイルを演奏するシェアウェアです。
日本の
P&A シェアウェアがレジスト代行を 行なっているので、クレジットカードで英語を意識せずに購入できました。
カード番号を知らせるのでNifty でメールしましたが、 レジスト版のフロッピーが3日ほどでで送られてきました。

Win32 のネイティブアプリではないのでCPU 負荷はすごいですが、 独自のオーバサンプリングモードで快適な演奏が楽しめます。

MOD4WIN のウィンドのキャプチャ

SONY SMD-v341

もう古くなりましたが、SONY の28800 BPS FAX モデムです。
1996年夏に購入しました。

私は会社の寮に住んでいて、勝手に部屋までISDN が引けない(PBX まではINS1500 なのに(T_T) ) のでモデムはユニークなのを使いたい、と購入してみました。

1M bytes のメモリを内蔵していて、 パソコンの電源が入っていない時にもFAX を受信し、 後でパソコンのソフトを通してこのFAX を見ることができます。

それよりも、回線の自動切替え機能がお気に入りです。
回線自動切替え機能では、かかってきた電話をモデムが一旦自動着信し、
  • FAX の場合
    自分でメモリに自動受信するか
    FAX 端子につないだFAX 専用機に着信させるか
    Phone 端子につないだFAX 兼用電話に着信させる

  • データ通信の場合
    モデムとしてデータを処理し、パソコンで受信

  • それ以外
    Phone 端子につないだ電話に着信させる
ことができます。
つまり、本体の裏にはLINE,FAX,PHONE の3つのモジュラージャックがあります。
自動受信による回線自動切替え機能はメモリを内蔵しない廉価版であるSMD-v340 には搭載されていません。

自動着信・自動振り分けはヘイズコマンドモードに対するSONY 拡張モードで行ないます。
ただ、このSONY 拡張モードではパソコンと115200BPS ではつながらず76800BPSに制限される とマニュアルに記載されてます。
実際115200BPS ではつながりませんでした。

SONY 拡張モードと通常モード(普通のモデムと同じ)の切替えは、AT コマンド(ATSONY コマンド)で行なえる他、 本体全面の"自動受信"ボタンでも行なえます。
"自動受信"ボタンのLED が消えている通常モードではモデムは自動着信することはありません。 この場合はパソコンと115200BPS でつながります。

その他の特徴は、
  • モニタ用のスピーカがしっかりしていて回線のモニタ音がきれい
  • 電源スイッチがない
  • 電源はAC アダプタ
  • DTI, Nifty, PC-VAN と、私がつなぎに行く範囲では接続性は全く問題なし
などがあります。

そうそう、FAX 自動着信時にメモリ受信するか、FAX 専用機にまわすか、PHONE 端子のFAX 兼用電話にまわすか、などの設定は附属のWin95 用ソフトウェアで行ないます。
このソフトウェアはNT で動作保証されていませんが、NT3.51, NT4.0 で動作しました。

これらの設定をSONY 拡張のAT コマンドでも行なえるので、UNIX からでも安心です。

NT といえば、NT のRAS のmodem.inf ファイルの設定ですが、NT3.51 ではこのモデムはエントリがなく、私がNifty などで探し回った範囲ではアップロードもされていませんでした。
でもNifty で公開されていた SUNTAC MS288AF の設定のままでOK でした。
NT4.0 では標準サポートとなり、モデムの設定リストにエントリができました。

NT4.0 で、このモデムに附属するWin95 用ソフトウェアで、 モデムが内蔵メモリーに自動受信したFAX データを取り込むことができました。
しかし、このソフトのFAX 送信機能はNT4.0 では動作しません。
任意のアプリケーションで作成したドキュメントを印刷機能にひっかけて送信する しくみなのですが、プリンタドライバ形式のFAX ハンドラーがNT ではうまく登録できないのです。
ということで、NT4.0 からFAX を送信するためにはマイクロソフトから無料で入手できる
Microsoft Personal Fax for Windows
を用いる方法が使えました。

ドキュメントでは英語版のNT を使うように書かれていますが、 日本語版でも動作しました。
MS Personal FAX for Windows のFAX Send Utility で直接作成して送信すると日本語が化けるのですが、 ワードパッドで作成した日本語ドキュメントを印刷経由で送ると化けずに送信できます。
電話番号などを間違って送ってしまい、 キューイングされて何度もリトライされる場合、 マイコンピュータ->プリンター->Fax でJob を削除できます。

SiliconGraphics のPersonal IRISシリーズやIndigo2 でも使用できることを確認しています。
(ただし、自動着信等をするためには自分でスクリプト等を準備する必要があります)

このモデム、機能的には大変気に入っていますが、 コストパフォーマンスはよくありません。
1996年8月の中頃、42,800 円で購入したのですが、 9月に秋葉原の別のお店では34,800円にまで下がっていました。
まあ、とにかくおもしろいモデムです。

SONY によるSMD-v341 オフィシャルページはこちら

SMD-v341 の写真

VMware3.0

PC のOS の中で、別のAT互換機をエミュレートし、エミュレートしたPC の中で別のOS を動かすことができるソフトウェア製品です。
VMware Workstation 3.0 を使ってみて を参照してください。

上記を見ていただくと秋葉原へ行けばいとも簡単に堀だし物を安くGET できるような印象を持たれるかもしれません。
実際のところは45,000円のDDS 等、ラッキーな買いものができるのは年に2,3 回ぐらいです。

ちなみに私は月に2回ぐらい秋葉原へ行き、行くと4,5時間うろうろしています。 (楽しいですよ)
マメに足を運んでチェックし、 おいしいものを発見するとすぐ押えることが大切だと思います。

わたしのAT互換機ライフ

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