インターネット接続サービス=プロバイダー契約無しで、インターネットに接続し、ホームページの閲覧ができるサービス。PHS端末+パソコン又は PDA+接続機器が必要。Eメールは各キャリアが提供するメールサービスが利用できる。
MVNO=Mobile Virtual Network Operatorの頭文字をとったもの。「仮想移動体通信事業者」などと訳される。自らはネットワークインフラを持たず、キャリアの卸売り回線を利用して サービスを提供する。
親機=PHSは「家庭用デジタルコードレスホンの子機を外出時にも利用できるようにしよう」という発想から生まれた。このため、一部の端末を除いて 家庭用デジタルコードレスホンに子機として登録できる。ただし、キャリアやメーカーによって登録できる親機が異なる。
キャリア=通信事業者のこと。(NTTドコモ、DDIポケット、アステル)
高速ハンドオーバー機=移動中のハンドオーバー(通信している基地局の切り替え)にかかる時間を短くした端末。PHSは小出力の基地局を多数設置し ているため、ハンドオーバーの頻度が携帯電話に比べて多く、「通話が途切れやすい」といわれていたが、高速ハンドオーバー機の導入でこの欠点をカバーして いる。
データカード型PHS=ノートパソコンのPCカードスロットやPDAのコンパクトフラッシュに直接挿入できるようにした端末。PCカードやCFカー ドとほぼ同じ大きさ。PHSの特長の一つである高速データ通信をよりスマートに利用できる。イヤホンマイクを利用して音声通話ができるものもある。
PIAFS=「PHS Internet Access Forum Standard」の略。PHSを使ったインターネットへの高速アクセスのための端末やプロバイダーの設備の規格。PIAFS1.0(32kbps)は三 社とも採用。PIAFS2.x(64kbps)はNTTドコモがPIAFS2.0(ギャランティ方式)を、DDIポケットとケイ・オプティコム、CISが PIAFS2.1(ベストエフォート方式)を採用。ハンドオーバー時に64kbpsの通信速度を確保できないとき、通信を切るか(PIAFS2.0) 32kbpsに速度を下げて通信するか(PIAFS2.1)が相違点である。
ポケベルとの複合端末=PHSのサービス開始当時は、ポケットベル(現名称クイックキャスト)が流行していた。また、PHSのサービスエリアも現在 に比べて狭かった。そのため、「確実に連絡が取れる」「文字メッセージが利用できる」などの理由からPHSとポケベルの両方の機能を搭載した端末が発売さ れた。しかし、その後、PHSや携帯電話独自の文字通信サービスが始まり、ポケベルの利用者がそちらに流れたため、現在は製造されていない。
メーカー=端末などを作っている会社。通信事業者は「キャリア」と呼ぶ。
メロディ送信サービス=自作のメロディを文字通信サービスのメールに添付して送信するサービス。
文字通信サービス=ポケットベル(現名称クイックキャスト)のように、手軽に文字でメッセージがやりとりできるサービス。センター蓄積型と直送型に 分かれる。直送型は端末に直接メッセージが届くが、送り先が圏外などの場合は送信できない。センター蓄積型はメッセージセンターからメッセージを読み出す 手間がかかるが、相手が圏外などでもメッセージセンターでいったんメッセージを預かることができ、一般電話・公衆電話・携帯電話などからでもメッセージセ ンターへプッシュトーン信号を送ることでメッセージが送信できる。