ウォーゲーム博物館 (現役海外編)


Avalanche Press LTD

海戦のシリーズ物と戦術級陸戦のシリーズ物がメインです。

THE GREAT WAR AT SEAシリーズ

巡洋艦以上1隻、駆逐艦は1から3隻の駆逐隊を表します。攻撃側と防御側に別れ、攻撃側は上陸計画や沿岸砲撃を作戦マップ上で計画し、防御側は数ターン分をプロットしながら索敵を繰り返すシステムです。
同一へクスで発見チェックに成功すると戦術ボード上での艦隊戦が始まります。艦艇は速度ランクが、1S,1,2,2+と別れていて、早ければ早いほど余分に移動することができます。2+の移動と全艦艇の砲撃、2+,2の移動と全艦艇の砲撃、という具合に進んで行くため砲撃回数は多く、1ターンで片方が全滅することも多々あります。
船の向きはゲームには関係せず、距離だけを判定に用います。損害決定は攻撃力分だけ6面ダイスを振り、6の目が出れば当たりで、命中箇所を決定して装甲を抜けたか否かの判定と損害の適用を行うという簡単なものです。損害の適用は記録用紙に砲撃力の減少、浮力の減少の形で記録して行きます。距離や時代で基準命中値が5,6になることもあります。1Sが移動したあとの砲撃戦で双方の艦艇が生き残っていれば再び同じ手順を繰り返えします(ただし、その間にゲームターンが1つ進みます)。

Second World War at Seaシリーズ

上のシリーズに航空部隊のルールを付けて、近代海戦に対応させたシリーズです。

PANZER GRENADIERシリーズ

第二次世界大戦の戦術戦闘を扱います。1作目は東部戦線の1941-42の期間を扱い、2作目は同じく東部戦線の1942-43の期間を扱います。これらのほかに、空挺部隊、北アフリカの砂漠戦、西ヨーロッパのバルジの戦いのモジュールが出ていて、一通り揃えました。拡張モジュールに、フィンランド軍とドイツ山岳猟兵があります。これは未入手です。

 今時珍しいマップボードですが(北アフリカはソフトマップ)、ヘクスは正六角形ではありません。斜め上から見下ろした雰囲気を出すために故意に上下を圧縮しているそうです。ユニットも兵員の絵に影が描かれており、ミニチュアウォーゲームの雰囲気を濃く出しています。ルールは英文で13ページと比較的少量で、シナリオが非常に大量(各モジュールに50, 25, 20, 50, 51の計196個+別冊シナリオ集に24個)にあるのが特徴です。シナリオごとにマップを組み合わせて使用する汎用タイプのゲームです。


GMT Games

非常に美しいアートデザインを誇る会社です。
潰れまくっているウォーゲーム界で生き残って頑張っている会社ですが、一時期資金繰りに行き詰まってまずいことになりました。GBoHシリーズとBarbarossaシリーズは名作の誉れが高いです。

THE BATTLE OF Waterloo(1994, Richard Berg)

買っただけで開けてもいないのでパス。

Trianph & Glory(2000, Richard Berg)

ナポレオン戦争の比較的マイナーな前期の戦いを扱います。シナリオごとにユニットとマップが用意されており、結構な量のコンポーネントとなっています。1120個のカウンター、両面印刷したフルマップ2枚です。
1ヘクスは325yd.で1ターンは75分を、歩兵戦力は1ポイントあたり200名を、騎兵戦力は1ポイントあたり150騎を、砲兵戦力は1ポイントあたり4門を現します。
シナリオは以下の5個です
 ・Castiglione(1796)
 ・Austerlitz(1805)
 ・Raab(1809)
 ・Aspern-Essling(1809)
 ・Wagram(1809)

BORODINO(2004, Richard Berg)

ナポレオンの1812年のボロディノの会戦を、Triumph & Gloryのシステムで再現したものです。Triumph & Gloryと異なり、シナリオは1本だけです。フルサイズのマップ1枚でボロディノの戦場を再現します。

Great Battles of History Serie

ユニットスケールは500人前後の一隊で、このユニットが横にずらっと並んで配置される様は、壮観です。古代の陸上戦闘の雰囲気がよくわかります。軽装歩兵、重装歩兵、騎兵部隊の組み合わせで闘いますが、とにかく敵に側面を向けてはいけません。側面を晒さないように戦うのが重要です。

East Front Series

ヘクスの対辺は5マイルで、ユニットサイズは連隊から師団規模。20世紀の最後を飾る傑作東部戦線ゲームと評価される。

Musket & Pike Series

Ben Hullの17世紀の会戦を扱うシリーズです。
スケールは、1戦力=80-100人、騎兵連隊=200-500騎、重装歩兵連隊=400-2000人、軽装歩兵=100-300人、砲兵中隊=3-4門、1ターン20-30分、1ヘクス100ヤードです。

A World At War(2003, Bruce Harper)

第二次世界大戦のヨーロッパ及び太平洋を再現します。AHの第三帝国をリメイクしたものです。もともとは第三帝国オリジナルのマップを利用して再構築しようとしていたのですが、マップを新しく作りなおしての登場となりました。ルールブックがA4で100ページくらいのムックになっており凶悪です。ユニットデザインは第三帝国の血を濃く受け継いでいる。

The Ancient World Series

1ターン1年、1ヘクス13マイルをあらわします。ユニットは戦力マーカーになっており、1戦力あたり歩兵で500人、騎兵で300人、戦象で10頭をあらわしています。戦力の種類はユニット上のイラストで識別します。ローマ軍には軍団マーカーもあります。イニシアチブ値、キャンペーン値、戦闘力、士気値、狡猾度を持ったリーダーユニットが戦力を率いてマップを移動します。

Prussia's Glory Series

フリードリッヒ大王のプロイセンの戦いです。ゲームのサブタイトルは異なっていますが、両方とも七年戦争の会戦です。
1ターン1時間、1ヘクス500ヤードを表します。ユニットは旅団を表し、いくつかは連隊と大隊を表しています。シナリオ4つのクアドリゲームです。マップは両面印刷で2枚、カウンターシートは5/8インチのフルシートで4枚(176×4)です。1シートが1シナリオとなっており、ユニット数は比較的少なめです。指揮官ユニットが肖像ではなく旗なことと、ナポレオニックと異なりプロイセン軍がブルーなのが気持ち悪いです。

Flying Colors(2005, Mike Nagel)

帆船時代の艦隊戦のゲームです。1ターンは5-10分、1ヘクスは100メートル、1ユニットは1隻を表します。艦船のユニットはダブルサイズになっています。

Ardennes '44(2003, Mark Simonitch)

バルジの戦いです。1ターンは12時間、1ヘクスは1.6マイル、1ユニットは連隊レベルで、戦車と一部の歩兵が大隊レベルです。カウンターシートは1/2インチのフルシートが2枚で468個です。マップはフルサイズが1枚とハーフサイズが1枚です。

Ukraine '43(2000, Mark Simonitch)

ZOCボンド方式の1943年のソ連軍の夏季攻勢です。1ターンは5日、1へクスは10マイル、1ユニットは基本が師団で、ソ連の歩兵は2個師団で1ユニット、ほとんどのソ連の戦車と機械化歩兵は軍団です。

Austerlitz (2000, David Fox)

Great Battles of the Napoleonic Wars - Volume I となっています。どうやら続編は出ないようで残念です。ナポレオンのアウステルリッツの戦いです。三帝会戦です。Trianph & Gloryとグラフィックがよく似ています。横に広いダブルサイズとトリプルサイズの騎兵ユニットが存在していますが、印刷の一部がずれているのが悔やまれます。基本的に師団長以上の指揮官がユニット化されています。


DG (Decision Games)

現在旧SPIの版権のほとんどを持っているのはこの会社です。ただし、どうも日本における版権はHJが持ったままになっているらしく、再版がむつかしくなっています。

Napoleon's First Nattles(1993, Joseph Miranda)

ナポレオンが皇帝になる前に行った会戦を4つ、Montenotte(1796/4/12), Arcola(1796/11/15-17), The Pyramids(1798/7/21), Marengo(1800/6/14)を同一ルールで扱います。基本ルールがA4で4ページ(A3両面で1枚っぺら)、上級ルールがA4で4ページ(A3両面で1枚っぺら)しかありません。フルマップ2枚(両面)と400個のカウンターで構成されています。
このゲームはEmperor's First Nattlesにおまけとして、丸ごと含まれていたため、箱がありません。

Emperor's First Battles(1995, Joseph Miranda)

皇帝ナポレオンの最初の会戦を2つ、アウステルリッツ(1805/12/2)とイエナ-アウエルシュタット(1806/10/14)を同一ルール再現します。スタンダードルールと特化ルールに分かれていますが、合わせても12ページしかありません。フルマップ2枚と480個のカウンターで構成されています。
・アウステルリッツはフランス軍とオーストリア-ロシア連合軍の戦いです。
・イエナ-アウエルシュタットはフランス軍とオーストリア-プロシア連合軍の戦いです。

Napoleon's Last Battles(1995, Kevin Zucker)

SPIのゲームのクワドリゲーム(4個1)の復刻版のようですが、ユニットデザインはDG式に改められています。ルールブックの体裁はSPIを思い起こさせる見やすいものです。7つの会戦シナリオ、Ligny, Quatre Bras, Wavre, La Belle Alliance(ここまでがオリジナル), Grand Waterloo Scenario, Grand Ligny Scenario, Historic Wavre Scenario(ここまでが追加分)と、キャンペーンゲームで構成されています。ユニットサイズは連隊から師団、1ヘクスは480メートル、1戦力は350から750名を表します。フルマップ2枚と340個のカウンターで構成されています。

Empires At War(1993, Joseph Miranda)

帝国主義華やかなりし頃、19世紀のヨーロッパ列強の戦いです。
ルールブックは16ページ、カウンターシート2枚で400個、フルマップ2枚(に4会戦分の戦場が分割印刷されています)、6面体さいころ1つ、プレイタイム1〜3時間。
シナリオはInkerman 1854 ・Solferion 1859 ・Koniggratz 1866 ・Gravelotte 1870の4つです。それぞれクリミア戦争、フランス/サルディニア対オーストリア、オーストリア対プロシア、フランス対ドイツ帝国の戦いシナリオとなっています。
このルールの改良版が、S&T 218の附録ゲームになっており、クロロノーツに和訳があるためプレイは非常にたやすいです。

Battle of the Ancient Worldシリーズ

有史以来の記録に残る会戦をローマ帝国の時代まで簡単なルールでゲーム化したシリーズです。ゲームシステムは同一ですが、スケールはさまざまです。

Rebels & Redcoatsシリーズ

アメリカ独立戦争の会戦を扱うシリーズで、1戦力50~100人/大砲1~2門、1ヘクス200~300m、1ターン30分のスケールで再現します。トーンは統一されていますが、シナリオごとに縮尺や規模が異なります。マップもフルマップ1枚からごく小さいものまでさまざまです。
ユニットの種類は、指揮官、歩兵、砲兵、騎兵があります。

The King's War(1995, Charles H. Vasey)

1642年から1646年のイギリスの内戦をエリア方式のマップで再現したものです。マップの紙質は黄ばんだ紙のような感じの無コート紙で、ペン画とカリグラフペンで書かれた文字が雰囲気を出しています。


CoA(Clash of Arms Games)

The Russo-Japanese War(2004, Bill Madison)

 日露戦争の海戦を扱うゲーム。この会社はHarpoonを出している会社で、他にも第一次大戦、第二次大戦のシリーズを出している。このゲームは日露戦争開戦100周年を記念して作られたものだと思われる。実は個人で第一次大戦(1900-1924の期間を扱うルール)のシステムで日露両軍の艦艇をデータ化している最中だったのでちょっと悔しい(笑)。まー、日本海軍の艦艇データは揃ったんだけど、ロシア海軍の艦艇データが揃わなくて苦戦していたからいいけど。
 マップは使わずに平面上にユニットを置いてメジャーで計測して戦うタイプのゲーム(Harpoonを知っていれば、そのものだとわかる)。ミニチュアゲームの発展型なので、索敵等の事前の行動はばっさりと切り捨て、戦闘のみを扱うシステムである。ユニットには手書きの漢字やカタカナで艦名が記載されていて無気味である。

Close Action The Age of Fighting Sail Vol.1(1997, Mark Campbell)

帆船の戦いを1隻単位で扱う。ルールブックは40ページあり、風下側の最下層デッキの砲門と水面の高さの関係を示す図などが掲載されている。かなり精密な戦いとなりそう。1隻1ユニット、30ヘクス1海里(ヘクス67.5ヤード)、1ターン200秒、1位動力0.6ノット、乗員20名単位のスケールである。AHのWooden ship & Iron menの後継者にあたる。

Rebel Seas The Britsh Navy at Bay Part 1(2002)

Close ActionシリーズのVol.2にあたり、アメリカ独立戦争の会戦を扱う。フリゲートの1:1の戦いから20隻の戦列艦どうしの戦いまで、北米大西洋沿岸からカリブ海までを舞台に20シナリオが含まれる。パート2はいまだ発売されず。

High Tide(CoA 2003)

冷戦真っ盛りの1980-1989の海戦兵器を、冷戦後の情報公開で明らかになったデータを使って再現する。Harpoonの最新版。


MMP(Multi-Man Publishing)

ASLの他のモジュールはAH版を所有しています。

Advanced Squad Leader Starter Kit #1(2004, Ken Dunn)

 複雑で難解なASLのルールを整理して歩兵戦闘シナリオに限定して再編成した12ページのルールブック、6個のシナリオ、ボール紙に印刷したレギュラーマップ2枚、1/2in.カウンター280個で構成されています。複雑なルールを11ページで説明できるはずがなく、かえって読解できないという街の噂もあります。アメリカ、ソ連、ドイツが登場し、マーカーは最小限となっています。ユニットは各種歩兵分隊、半個分隊、リーダー、支援火器、リーダーしか登場しません。ルールを複雑化させないために、ソ連軍の政治将校は登場しません。
マップは市街地と村が各1種類ずつです。
ルールブックには地形の説明、略語の説明の後、プレイシーケンス順に解説が始まります。準備射撃フェイズ(PFPh)にいきなり戦闘結果が解説されているがいいのだろうか(^_^;)。回復フェイズ、準備射撃フェイズ、移動フェイズ、防御射撃フェイズ、前進射撃フェイズ、潰走フェイズ、突撃フェイズ、白兵戦フェイズの順番で一通り解説するのですが、経験者以外付いて行けないような駆け足です。この後支援火器とユニットの解説が入ってルールはおしまいです。
SLで時間が止まっていたプレイヤーがASLにデビューする際や、ASLを長期間プレイしていなかったプレイヤーのリハビリには非常に便利だと思われますが、完全な初心者がこれだけを入手しても、もてあます事になるでしょう。

Advenced Squad Leader Starter Kit #2(2005, Ken Dunn)

 好評だった第一弾の続編です。ルールブックは12ページから20ページに増加しています。第一弾が歩兵戦闘に特化していたのに対して、今回は砲兵器が登場します。8個のシナリオ、ボール紙に印刷したレギュラーサイズのマップ2枚、1/2in.カウンター370個、2/3in.カウンター32個で構成されています。登場する国はイタリア、アメリカ、ドイツ、イギリス、連合軍系小国で、#1に登場したソ連軍は大砲と操作班以外はありません。2/3in.カウンターにはドイツ軍の88ミリ対空砲、20ミリ高射機関砲、37ミリ高射機関砲、81ミリ迫撃砲、イギリス軍の40ミリボフォース対空砲、76ミリ迫撃砲、アメリカ軍の57ミリ対戦車砲、105ミリ軽榴弾砲、155ミリ重榴弾砲、81ミリ迫撃砲、ソ連軍の45ミリ対戦車砲、81ミリ迫撃砲、スモークマーカーがあります。
マップは平地、畑、視界を遮る林と少々の建物で構成されるものと、丘に分断された大型の村の2種類です。

Operation: Watchtower(2001)

ASLの歴史研究モジュールシリーズの第1作目です。
1942年8月から1943年1月のガダルカナル島におけるキャンペーンで、主役はアメリカ海兵隊の空挺部隊です。新種の兵科なのでユニットが追加されています。日本軍は通常と変わらない1線級分隊の追加ユニットだけです。
1942年8月19日のマタニカウから1943年1月13日のSIMS RIDGEまでの16シナリオがあります。

Operation: Veritable(2003)

ASLの歴史研究モジュールシリーズの第2作目です。
1945年2月から1945年3月のドイツ北部での英連邦軍のキャンペーンで、主役は何の変てつもない英連邦軍部隊のため、追加ユニットシートはほとんどがドイツ軍ユニットで占められています。
4号H型、4号J型、パンターG型、ヤークトパンター、ヴェルヴェルヴィンド(4号対空4連装)、シュトルムティーガー、ラム(シャーマンの砲塔を外した輸送車)、6ポンド砲、17ポンド砲などが登場します。
1945年2月9日のWATER FOULから1945年3月2日のA FEW ROUNDSまでの16個のシナリオがあります。16番目のA FEW ROUNDSには380mmロケット砲搭載のシュトルムティーガーが3台も登場します。

Doomed Battalions(1999)

ASLのノーマルモジュールNo.11です。
連合軍系小国のAFVと火砲と、それらが登場するシナリオが追加されます。マップボードは9番(大きな尾根と隘路)、44番(見通しの良い平地と垣根や石垣を備えた農家)、45番(石造りの大きな建物(含長屋)と石垣、大通りの市街戦)が追加です。
ドイツ軍はSSの歩兵ユニットが大量に追加されますが、小国の1/2inユニットはリーダーと火炎放射器ユニットのみです。
シナリオは83から90が追加され、ポーランド軍、デンマーク軍、ベルギー軍対ドイツ軍が7つとイタリア軍対ギリシャ軍が1つあります。
ASL, BYOND VALOR, THE LAST HURRAH, HOLLOW LEGIONS, YANKSが必要で、ボード42, 43, 32, 2, 3も必要となるそうです(これらは必要とされているモジュールには含まれていないボードです)。


OSG(Operational Studies Group)

The Last Days of The GRANDE ARMEE(1998, Kevin Zucker)

Six Days of Glory / 1806のシステムを使い、ナポレオンのワーテルローの戦いを2つのシナリオと1つのキャンペーンで扱います。1ユニットは基本的に師団を表しています。スケール的にはキャンペーンを扱います。サンセットゲームの日本語ルールブックが付属しています。


BARBARIANS(KP 1994)

ローマ共和国/帝国とバーバリアン(ゲルマン人)にまつわる作戦級シナリオ集。北海から黒海までのローマの辺境領域(ゲルマニアとその後方地域)を4枚のフルマップでカバーする。1ヘクスは10マイル。1ターンは1ヶ月。戦闘結果はユニットの消滅数で与えられ、かなりブラッディー。
ルールブックは8ページ、シナリオブックは20ページ、カウンターシート5枚で1000個、フルマップ4枚、6面体さいころ2つ、プレイタイムは2〜20時間。デザイナーはケイス・ポルター。
シナリオは 58 BC, Caesar vs Ariovistus ・55 BC, Caesar's crossin fo the Rhine ・52 BC, Caesar vs Vercingetorix ・13-9 BC, Conquest of Pannonia ・9 BC, Drusus in Germany ・6 AD, War against the Marcomanni ・6-9 AD, Marcomannia(1) ・6-9 AD Marcomannia(2) ・9 AD, Teutoberger wald ・9AD, End of the Pannonian revolt ・14 AD, Rand on the Rhine tribes ・15 AD, War against the Chatii ・15 AD, Idistaviso ・19 AD, Thracian revolt ・28 AD, The Frisian revolt ・42 AD, Campaign against the Chaucii ・67-70 AD, he Batavian revolt ・70 AD, Roxolanni attack on Moesia ・83-84 AD, Domitian's war on the Rhine ・85-88 AD, Assult from Dacia ・88-89 AD, The Danube Ablaze ・101-102 AD, The "First" Dacian war ・105-106 AD, The "Second" Dacian war ・110 AD, To gain the Purple ・162 AD, The Chatii assult ・166-167 AD, German raids ・170-174 AD, The First Marcomannic War ・177-180 AD, The Second Marcomannic War ・200 AD, The Weakened Frontier ・218 AD, Caracallus vs The Allamanni ・245-248 AD, The Goths ・258-260 AD, Collapse of the Frontierの32個。
カエサルのガリア征服から、ゴート族による西ローマ帝国の崩壊まで。


Excalibre Games

THE IRONCLADS(1993, John W.Fuseler)

Yaquinto Printing Co., Incが出していたゲームをExcalibre Gamesがライセンスを買って再版したもの。1861年から1864年のアメリカ南北戦争の海軍戦闘を戦術レベルで扱うゲーム。1ヘクスは100ヤード。カウンターは1つ1隻。
無線綴じに製本されたA5サイズの108ページのルールブックにルールとシナリオが収録されており、砲撃力テーブルは別に独立している。CRTはA3サイズの両面に印刷されたものが2枚、船体ログシートはA4の両面に印刷されており、コピーして使用する。A5サイズのデータシートがあり、両面に別々のデータを印刷されており、45枚で90種類の艦艇データとなる。ユニットとマーカーのシートが1枚あり、ユニットは5/8インチサイズが180個(実質139艦)、マーカーは1/2インチサイズが200個。ユニットシートは厚みがあり印刷も良好。

THE IRONCLADS Expansion Kit(1993, John W.Fuseler)

Yaquinto Printing Co., Incが出していたゲームをExcaliber Gamesがライセンスを買って再版したもの。1860年から1867年までの海戦を戦術レベルで扱うゲーム(南北戦争に限定されないことに注意)に拡張される。91番から176番までの艦艇データシートが追加されている。アメリカ、オーストリア-ハンガリー、ペルー、チリ、フランス、南軍、イタリア、デンマーク、イギリスの艦艇が登場する。


ADG(Australia Designers Group)

World in Flamesだけで食っている会社です。コンポーネントは美しいのですが、マップアートは余り綺麗とは言えません。数年に1回WORLD IN FLAMES Final Editionの改版キットを出しています。

旧World in Flamesシリーズ

第二次世界大戦を変形フルサイズ1枚のヨーロッパマップと変形フルサイズ1枚の太平洋マップで扱う戦略級ゲームです。ユニット規模は陸軍が軍団から師団を現し、航空機は数百機単位を現し、軍艦は戦艦と空母が2隻、巡洋艦は4隻を現します。海軍の駆逐艦は護衛として他のユニットに吸収されておりユニット化されていません。
1ターンを複数インパルスで実行します。インパルスは天候によって進度が変わり、進めば進むほど終了チェックに引っかかりやすくなります。基本的に戦闘が終了したユニットは裏返しとなりますが、有利に戦闘を終えた陸上ユニットは表のままでいられます。各インパルスは表になっているユニットのみが実施できるため、攻勢は徐々に先細りになって行きます。ここがこのゲームの肝でして、いかに敵のユニットを多く裏返しにできるかが攻勢を成功させる鍵となります。
インパルスには、海軍インパルス、航空インパルス、陸上インパルス、混合インパルス、パスインパルスがあり、それぞれに実施できる任務と種類ごとに動かせるユニットに限りがあります。航空や海軍インパルスには陸上ユニットの活動に大きな制限があるわけです。

WORLD IN FLAMES 3rd ed.

訳のわからない海軍ユニットが印刷されていたりして、いまいちピンと来ません。しかし、マップ1枚でヨーロッパや太平洋の戦いが丸ごと扱えるのは大変有り難いです。

WORLD IN FLAMES 5th ed.

3rd ED.よりはユニットがまともになっていますが、はやり海軍ユニット名には目眩いを覚える異常な名前がついていたりします。戦闘結果表が改版されたりしていますが、基本的には3版と同一のゲームです。

新World in Flamesシリーズ

スケールは旧シリーズと同じですが、マップが各地域ともフルマップ2枚になりました。ほぼ正確になった部隊番号や艦名のおかげで気分も乗りやすいです。追加ユニットのセットで空軍部隊のユニット数を増やしたり、海軍ユニットを主力艦1隻づつ運用したりできます。各国の面積が1.3倍程度になってヘクスの面積も増えたため、ユニットの配置がやりやすくなっています。
マップは厚手のコート紙を使っており、光沢がきつくて写真撮影には向きません。ヨーロッパマップはドイツを中心に左右のマップに分かれているため、ドイツを中心にした戦いをマップ1枚でプレイできなくなったのは結構痛いです。

WORLD IN FLAMES Final ed.A

最も初期のバージョン。

WORLD IN FLAMES Final ed.B

戦闘結果表とカウンターシートの一部が改版されました。

AMERICA IN FLAMES(1998)

太平洋戦争を無傷で勝ち抜いた日本と、イギリスを占領して海軍部隊を増強したドイツが東西からアメリカを襲うというゲームです。民主主義と暗黒の戦いという色物の副題が付いています。

PATTON IN FLAMES

第二次世界対戦後の東側と西側の激突を扱うゲームです。色物です。


The Gamers

Napoleonic Brigade Series

ユニットスケールは連隊から旅団で、1へクスは200mでユニットデザインは非常に地味です。

TCS (Tactical Combat Series)

 第二次世界大戦の妙にマイナーな戦場を舞台とした戦術級戦闘シリーズです。1ターン20分でヘクスの対辺が125ヤード、ユニットは歩兵が小隊で車両や火砲は1両/1門を表します。厳しい砲兵ルールとコマンドコントロールルールが特徴で、これがゲームの評価の足を引っ張っていました。砲兵ルールはすぐに改正され、コマンドコントロールを取り除いた物もあります。ただ、コマンドコントロールを除いてしまうと、戦闘ルールがシンプルなため決着が早くつきすぎる気もします。
ルールは現在第3版まで改版が進んでいます。

OCS (Operational Combat Series)

 第二次世界大戦の名場面を取り出した作戦級のシリーズ。ユニット規模は大隊から師団。1ターンは1/2週間でヘクスの対辺は5マイル(8km)。リサーチは精密でアートワークもすばらしい。特殊ユニットのルールも充実しているが、それぞれのルールが足を引っ張りあってシステムを破綻させているとの噂がある。1992年から延々と出続けているので、改善されていると信じる。


その他

CRIMEAN SHIELD(3W)

War for the Motherland(Pampart Games)

RING OF FIRE


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