今日は北見まで。途中に７４９ｍの津別峠があり、もし雨だったら峠越えはあきらめ輪行も想定していました。 幸い 天気予報は曇りで、青空も少し覗いていました。

　宿を６時３０分に出発、畑にはカラシナの花が満開でした。 関東では春に見かけますが、北海道は夏から秋の緑肥 に使っているそうです。　道の正面には、三角山。見たまんまでわかりやすい名前です。

　宿から１０ｋｍほど走って、津別峠へ伸びる道道５８８号線（屈斜路津別線）に。前回は津別町から弟子屈に向かい ましたが、今回は逆のルートで標高差が大きくなるので上りきれるかちょっと心配。 登り始めるとすぐにセンターライン がなくなり細幅が狭くなりました。 深い原生林に包まれ、エゾリスがちょろちょろと道を横切ったりする楽しい道です。 

　森の中を歩いているザトウムシ君に出会いました。 デジカメを向けられ迷惑そうに森の奥に逃げてゆきました。　台 風１５号の通過による倒木をよけながら、さらに上ってゆきます。

　登り始めて２時間で津別峠に到着。 津別側は晴れ間がわずかに見えているものの、分岐をさらに標高差２００ｍの 展望台まで上っても、弟子屈湖の湖面を見られるか微妙・・・。 峠に到着する前に反対側から通りかかった車を２台 ほど止めて聞いてみると、この天気なので展望台には寄らなかったとのこと。期待薄だけどここまで来てパスしてしま うのも悔いが残ると思案していると・・・・

　何と先ほど止めたアベックの車が引き返してきて脇に止まり、やっぱり登ってみると声をかけてきました。 これに背 中を押されて、９４７ｍの津別展望台に向かいました。

　残念ながら湖面は雲に覆われてまったく見えず、これで２連敗となりました。 それでも反対方向の津別側は青空が 広がり始め、北海道らしい原野を眺めることができました。

　前回給水で助けてもらった津別町立上里小学校は、残念ながら２００９年に廃校に。 体育館は個人の農機具置き 場になっていて、敷地内立ち入り禁止の看板が出ていました。

　津別市内で昼食に西洋軒へ。 前回置き忘れたボトルを郵送していただいた御礼を伝え、人気メニューの豚丼を注 文しました。

　津別町を抜けて、国道２４０号を南下。 国道に並行する道を走っていると、収穫前のタマネギが縦横に整然と並ん でいました。

　こちらの畑では、収穫されたタマネギがコンテナに積み込まれていました。 気になってで調べてみたところ、タマネギ 拾い専用の機械があるそうです。

　国道２４０号を７ｋｍほど走ったところで道道４９４号に右折、チミケップ湖に向かいました。

　チミケップ川に沿って少しずつ標高を上げ、湖まで残り２ｋｍの地点から舗装が切れてダートに。 そして周囲の風景 が深い森へと変わりました。

　湖畔の道をしばらく進んで、森の切れ間に広がるキャンプ場で小休止。 近くに小さなホテルがある以外は売店など の施設は一切なく、ひっそりした雰囲気です。 芝生にごろんと寝転がってめを閉じてみると、身も心も静寂の中に溶け 込んでしまうような、そんな気分に浸れるところです。 

　

　立ち去りがたい気持ちを抑えて出発。 三叉路で、今日の宿泊地の北見へ最短となる右側の道道６８２号を進みまし た。 道道二又北見線という名前だそうですが、二又になっていて北見に行く道、ということで実に覚えやすいです。

　大木も多く混じり、せっかくだから自転車を押してゆっくりと歩いて行こうかなぁ、などと考えていると、何とポツポツと 雨滴が！ 先ほどまで青空が広がっていたので、状況がすぐには理解できなかったのですが、 ちょうど小さな峠を越え て天気が急変したようです。 雨足はどんどん強まり夕立状態になってきたので、すぐにレインコート、シューズカバー で完全防備で身を固めました。 着替えている途中で、女性ドライバーに大丈夫ですかと 声をかけてもらいました。

　結局、舗装区間の開成峠まで本格的に降られ、残りの北見市内までも降ったりやんだりの天気になってしまいまし た。 それでも途中で小止みになったときに今まで見たことのないほど、それこそくぐれるのではないかというぐらい近 い距離で虹がかかったのに感動しました。 １７時３０分に北見駅前のビジネスホテルにチェックイン、焼肉屋さんで夕 食をとりました。