宮城阿曽次郎と月心が茶屋へやって来ます。阿曽次郎が儒学を学んでいるとき二人は親しくなったのです。月心に所望されて和歌を一首短冊に書くのですが、それは風に捲かれて飛んでいき、深雪が乗っていた船中に落ちてしまいます。深雪の乳母浅香が拾って二人で和歌を読み、誰が書いたのかと岸辺を見たとき・・・阿曽次郎と深雪は見つめ合います。
『思はず見合はす顔と顔、互ひに見とれる目の中に、通ふ心をいは橋の、渡してほしき思ひなり』
はい、ひと目惚れですね〜 楽しみな場面です。そこに酔っ払いの浪人が乗込んできて、深雪たちに乱暴しようとするので阿曽次郎は船に入って浪人たちを追い払います。深雪や浅香に感謝されて阿曽次郎はしばらく船に留まるのですが、うふふ・・・このあとは お熱い場面です。(*^-^*)
阿曽次郎が深雪の扇に「朝顔」の歌を書いて渡す場面をしっかり記憶しておいてくださいませ。深雪はこの歌を片時も忘れず、盲目となってから「朝顔」と名乗る理由もここにあるんですね〜
いいことばかりではありません。国元から急な使いがやってきてお家の大事を告げられ阿曽次郎は急いで帰らなくてはなりません。
出会ったばかりなのに、悲しい別れとなるのでした。
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