HOME:入口に戻ります 文楽の解説 演目の紹介 このサイトについて
HOME >> 演目の紹介 >> 演目の分類(時代物) >> 生写朝顔話 >> 六、大井川の段
 

 おおいがわのだん
大井川の段
を渡って追いかけたいものの大井川はにわかの大水で「川留」となっていました。
深雪はここを三途の川と定め・・・
     
朝顔
戎屋徳右衛門

 「深雪」が嵐を衝きやっと大井川に辿り着いたとき、駒沢たちは既に川を渡ったあとでした。
川を渡って追いかけたいものの大井川はにわかの大水で「川留」となっていました。またもや、すれ違いです。この芝居は「これでもか、これでもか」という感じで二人を引き裂くのであります。

 絶望した深雪はここを三途の川と定め、身を投げようとします。奴の関助、宿の「徳右衛門」が追いついて深雪を抱き止めます。関助はやっと深雪に巡り合うことができ、乳母の浅香の行方を訊ねます。浅香が亡くなったことを伝えていると傍で聞いていた徳右衛門がいきなり自害しました。

 なんと徳右衛門は浅香の父親で、昔は秋月家に奉公していたのでした。深雪は恩ある主人の娘なので甲子歳生まれの自分の血で深雪の目を治そうとしたのです。深雪の目は開き、再びこの世を見ることができるのでした。

 
 
 
 
 
 "楽々連の楽書き"
 

宇治川蛍狩りの段 明石浦船別れの段 浜松小屋の段 笑い薬の段 宿屋の段 大井川の段
       
HOME >> 演目の紹介 >> 演目の分類(時代物) >> 生写朝顔話 >> 大井川の段 ▲ページTOP