会社案内
公園緑地の設計や時代の求める新しい生活環境の創造にも
「日本人の伝統的な繊細さや美意識」を生かすべきである。
そして、そこから、また新しい伝統が生まれる。
古庭園の調査や研究を通じて、私達はそう確信しています。
業務内容
■公園緑地・都市景観に関する調査・計画・設計
■古庭園の調査・保存修理の計画・設計・監理・施工
■伝統的日本庭園の設計・監理・施工
■自然環境及び自然景観復元の計画・設計
■海外に於ける造園計画の調査・設計・施工監理
■巨樹・古木等の樹勢回復や保全に関するコンサルティング(樹木医業務)
■海外の造園設計事務所との共同による欧米式造園の計画・設計・監理
■社寺庭園等の維持管理及び造園工事
■文化財調査・測量及び一般測量業務
代表取締役所長 中根史郎
造園家の信念
(前所長 故中根金作)
京都の名園や茶室、古建築、障壁画、工芸品などの優れた美意識の美しさに驚愕し、古美術の追及に生涯を捧げることに決意。京都に移り古庭園や建築の数々を研究すると共に、国内外に300数十箇所も作庭を行いました。
「作庭とは空間に石や樹木という素材を使って、立体的に絵画を描くことである。」
「収集した庭石からどの石を選び出すか、その選出は設計者の構想と美的感覚によって決まる。」
「すなわち、自然材料で空間に絵画を描くわけで、一貫した音律と流れるような緩急、変化に富んだ線の流れが石組の中を貫いていなければならない。」
「庭石が接する者に迫る美しさと力を備えているのは、その一つ一つの石の美しい面と姿を作庭者が的確にとらえて組まれているからであって、庭石個々に作庭者の美的感覚が乗り移っているからである。」
「多年の風雪や樹木の枯死成長、水勢の変化など自然条件によって時々刻々と変貌して一定の姿に留まっていることがない。従って、それら様々の変動にゆるがぬ根本的な骨格というべきものをしっかり押えて造形するのが、真のすぐれた造園と言うものであろう。」
「すべての文化創造には、その根源となり基盤となる思想がある。思想のない文化創造はいかなる民族にもあり得ない。」
「造園で基本的に重要なことは、一つのまとまった景色、形態として造形していく技術と感覚、美への感性を養うことである。」
「造園学という学問は、医学や科学、理科のように臨床、実験という実技によって理論を実証するという学問と同じでなければならない。」
「庭の美と技術の追求は庭のみを探るのではなく、建築、絵画、彫刻、工芸、書、芸能など多岐にわたる美の観察と研究が必要である。茶の湯などには特に必要である。茶の湯を知らなければ造園家としての知識の大きな欠如である。」
「作庭は自然素材を使って造形することである。現場では理論を差し込む余地はない。このことは実際に作庭すれば直ちに了解できる。作庭は理論ではでき得ない。」
「創作は常に若々しくつつやかな情感を維持しなければならない。若さを失った創作は死ぬ。」
「どんなに美しい図面を書いても、現場での指示がなければその設計意図は表現できない。」
卓越した自然景観を作り上げるために、日本庭園の作庭を単なる造園ではなく芸術創造へと高める。故中根金作のこうした作庭哲学は現在も中根庭園研究所に受け継がれています。
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