2008.3.29
論理脳とゆらぎ脳

 人間の脳の働きは宇宙のように奥深く、容易に計り知ることは出来ません。しかしながら、今まで生きてきた過程で経験してきたことを整理してみると、どうも論理で働く脳と、ゆらぎに反応する脳があるようです。これらが協調し合い、競り合いながら自分の歩いてきた道が選択されてきたように思われます。
Fig.1の絵をご覧頂ください。なにやら顔に見えるかもしれませんが、右の絵を見ると、どうやって描いたかがお判りでしょう。

Fig.1
  

正三角形の内周に接している二つの円とひとつの楕円、そして外周に接する長方形から出来ています。このように幾何学的に配置されていれば、形そのものをあまり意識しなくなり、この絵を閉じて明日もう一度描くことは容易でしょう。記憶力も節約できるかもしれません。 これが論理脳の働きと思われます。
次に、Fig.1の円と楕円の位置関係をすこしずらしたFig.2を見てみましょう。ゆらぎを与えてみるわけです。
Fig.2

日本庭園の石の配置のようですね。 左右対称よりは少し面白みが出てきたでしょうか? この絵を閉じて明日もう一度描くことは難しいかもしれません。でも、左右対称よりは"印象"を伴って記憶に残るのではないでしょうか? これがゆらぎ脳の働きと思われます。ところで、Fig.2はどこかびっくりした顔に見えないでしょうか?
次に、Fig.3のアニメを見てください。
Fig.3

このように単純な図柄であっても、ゆらぎに応じて心情の変化を感じ取る事ができるのではないでしょうか? これもゆらぎ脳の働きと思われます。ゆらぎ脳の働きに問題があると、人と人とのコミュニケーションは寂しいものになるかもしれません。介護ロボットの開発が進んでいるそうですが、人間の顔色を伺うようなロボットは出来るのでしょうか?
では、次はもっと微妙な?ゆらぎを実感してみましょう。あなたはどちらのモナリザがお好みでしょうか? *1


 さて、これまでは視覚についてのゆらぎの例でしたが、次は聴覚に関するゆらぎです。私たちが普段の生活の中で聞こえる物音は常にゆらいでおり、音楽もゆらぎです。気持ちを癒してくれる音、音楽を聴いて心を動かされたご経験はお持ちと思います。
あなたの目覚ましの音はどんな音でしょうか? 目覚まし時計のアラームの音は積極的に何度も聴きたい音ではありませんね。
東京周辺の方ならおなじみですが、JR蒲田駅の発車の際には蒲田行進曲が流れますね。蒲田行進曲が聞こえてくるとあのホームの雑踏が頭をよぎってしまう方も多いのではないでしょうか? もし、あの蒲田行進曲がオルゴールのような音では無く、本物のレコード再生であったらどうでしょうか? 初めて蒲田駅に来た人には発車の合図とは思ってもらえないでしょう。特定の音が鼓膜を振るわせたら身体に起きろ!と号令をかけたり、知っている音楽でも音色によって発車の合図であることを認知させてくれるのが論理脳の働きと思われます。
先日、娘が唱うというので小学校の合唱祭を聴きに行きました。同じ区内の7校が参加していたのですが、たまたま同じ曲を唱う2校がありました。聴き比べができたわけです。その2校の合唱を聴いて思わず涙腺がゆるんでしまったのですが、あきらかに2校は感じが違うのです。これがゆらぎ脳の働きと思われます。
では、次にヒグラシの音を聴いてみてください。あなたはどちらのヒグラシがお好みでしょうか?

ヒグラシ1 ヒグラシ2

次は、マウンテンダルシマでアメイジング・グレイスの演奏です。あなたはどちらのテイクがお好みでしょうか?
テイク1 テイク2

さて、お手数でなければ以下の中から選んで送信ください。もし多くの返信を頂きましたら、いずれ結果をこのエッセイのページでご紹介したいと思います。

どちらのモナリザがお好み?

どちらのヒグラシがお好み?

どちらのテイクがお好み?

ありがとうございました。ご意見・ご感想・ご質問がございましたらご記入ください。

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*1:モナリザの画像はこちらのサイトからダウンロードしたものを使用しています。

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