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川崎病・闘病日記(空・2才3ヶ月の時)

いつもの風邪だと思ったのに・・・
川崎病なんて、たいへんな病気になってしまったものだ。
でも、今では後遺症もなく、元気いっぱいの空だよ。
川崎病発病から、入院、その後の検査(現在)までの記録です。
この時の空の画像はこちらです
Last Updated : 2009/04/24 (金) :最終更新個所

はじまりはじまり

1日目
(1999.9.20)
お昼に熱を測ると38.6度
昼寝させて小児科へ。この時、39.2度
とりあえず、抗生物質と熱さましの薬をもらう。
2日目 坐薬と熱さましの薬で少しは熱が下がる。
でも、薬が切れると38度以上の熱が出る。
でも、空はいたって元気!
早く治れ〜っ!
3日目 全然、熱が下がりそうではないので、小児科へ。 風邪との診断。でも、風邪の症状が出てないのが気になる・・・
「風邪であれば、今日で熱が下がるだろう」とお医者さんに言われる
4日目 とにかく、熱が下がらない。日中も坐薬を使わないと熱が下がってくれない。
「お腹が痛い」と、言うけど、本当に痛いのかわからない(かゆいのかもしれない)。
何で、熱、下がらないんだろう????
5日目 体(特にお腹)に発疹が出てきたので、小児科へ。
普通の風邪ではないな・・・と思って、育児書の病気のページを読みあさる・・・(川崎病???? まさかね。)
症状が熱と発疹だけで、何の病気なのかわからないので、血液検査をする。(CRP +4.6)

入 院

6日目
(入院1日目)
目が充血して、舌が赤く(いちご舌)なる。
朝イチで小児科へ。
すぐ、デカイ病院を紹介される。
「入院の準備を・・・」との言葉がとても重く感じて、いったん自宅へ準備に戻ったものの、涙が出てきて、紹介された病院になかなか行けなかった・・・。

紹介された病院では、すごーく待たされて、熱が上がる上がる・・・今までの最高40度を超えてしまった。
少し、手のひらや足の裏が赤くなってるように感じる。でも、浮腫んではいない。
熱が高いせいかな?
初め、弱めの坐薬をしたら、あんまり効かなくて、次の坐薬をするまでの5時間は何も出来ず、ただ体温を測るだけ。
この日はグッタリ。ボーっとして、点滴をされている姿は痛々しかった(;_;)
この日は、さすがに心配で心配で、熱が下がったかどうか一晩中、熱を測ってました。
すぐに、「川崎病の疑いがあるので、大きい病院を紹介しましょう」「入院の準備をして行ってください」と、言われ、デカイ病院へ。
診察してもらって、
「入院しましょう」と言われる。
心電図・レントゲン・心エコー(超音波)の検査をして、病室へ。この時点では、川崎病疑いで、様子を見るだけだった。
とりあえず、点滴(栄養)をする。
でも、夕方には、ほぼ川崎病(80%)と診断されて、治療が始まる。
点滴で免疫グロブリンを投与。
飲み薬はアスピリンと、抗生物質を毎食後。
(CRP +5.1)
7日目
(入院2日目)
唇が乾燥して割れて痛がる。舌も痛いようで、ご飯を食べてくれない。いちご舌になっているので、舌にできたツブツブが気になるらしい。
発疹は、夜には消えてしまった。
熱は、坐薬なしでも、普通の解熱剤で微熱程度に下がるようになる。
免疫グロブリン投与。
飲み薬はアスピリンと、抗生物質を毎食後。
8日目
(入院3日目)
目の充血はなくなる。
口はまだ痛いらしく、食欲がない。
熱は、微熱程度。
少し元気が出てきたのはいいけど、点滴したまま、ベットでジャンプして、ママを困らす。何度も点滴がとれて、血が逆流してシーツを血だらけにしてしまう(^_^;)
昼間はあまり動けないので、夜は熟睡出来ず、チョクチョク起きる。これが、またグズる。
点滴もジャマになるみたい。
免疫グロブリン投与。
心臓の超音波検査(動くとちゃんと検査出来ないので、眠らせる)をする。異常無し。ほとんど心臓の後遺症はないだろうと言われる。
飲み薬のアスピリンは、熱が下がってきたので、朝1回になる。
抗生物質は毎食後。
9日目
(入院4日目)
すっかり、熱が下がる。食欲も出てくる。
元気が出てきたが、点滴してベットから出れず、ストレスたまって、グズグズ。おまけに、点滴は右手。お絵描きもうまく出来なくてイライラしてるみたい・・・
やっぱり、夜はチョコチョコ起きてグズグズ。
免疫グロブリン投与。
飲み薬のアスピリンは、熱が下がってきたので、朝1回になる。
抗生物質は毎食後。
10日目
(入院5日目)
治療は今日で終わりだが、心臓エコーの検査の時、睡眠薬を入れるため、点滴の針はとれず、がっかり。
もう元気なはずなのに、夜は(>_<)。
寝てる時は、汗ダクになっている。
あまり、汗はかかない空なのに。
免疫グロブリン投与。
飲み薬のアスピリンは、熱が下がってきたので、朝1回になる。
抗生物質は毎食後。
11日目
(入院6日目)
なんとな〜く、指の皮がむけているように思うが、典型的な川崎病のむけ方ではない。
主治医の先生には、「手足の浮腫みがなかったからむけないかも」と言われた。
血液検査・心エコー検査をする。異常もなく、
退院決定
飲み薬は朝1回のアスピリンだけ。

退 院 後

12日目〜 元気いっぱい。入院してたのがウソみたい。 飲み薬はアスピリンを朝1回。
定期検査
退院1ヶ月後
(1999.10.28)
今回は眠らせずに心エコー検査をした。「痛くないよ」とか、「お医者さんにお腹見せようね」と、言い聞かせていたので、泣かずにいい子にしていた。
エコーの画面見て、「空の赤ちゃん、いる」と、言っていた。私が妊娠中、お医者さんでお腹のエコーを一緒に見てたから・・・
心エコー検査・異常なし。
飲み薬のアスピリンも飲まないでもいいと、言われる。
心臓の超音波検査だけで、¥3730(3割負担)でした
ちょっと微熱があった時もありましたが、風邪もひかず、元気です! (^O^)/
定期検査
半年後
2000.4.20
(2歳10ヶ月)
今回も眠らせずに検査が出来ました。
心電図では、ちょっとくすぐったかったようで、クネクネしたりしてたけど、手足も動かさず、じっとしてくれた。
エコーもすぐ終わった。今回も、「赤ちゃんいる?」と言ってた。
半年もたって何もなかったから、私(ママ)的には、けっこう安心なものがある。検査の回数を重ねていく毎に、安心度が増すんだろうなぁ。
ママの出来事
心エコー検査・心電図
異常なし。
今回は、乳児医療助成が3才までになったため、お金がかからなかった。
今度は、1年後だそうだ。
2000.7.5
(3歳1ヶ月)
夏風邪で、熱です。
川崎病以来の高熱で、最高38.8度。
でも、やはり川崎病とは大違いで、薬も効いて3日目には平熱に。
今回は、下の子の風邪でうつったのだろうと思ったので、あまり「川崎病?」とドキドキしませんでした。

でも、熱が下がってから、心臓付近を「痛い」と言って、ドキドキ。
でも、それを言ったのは、1回だけで、すぐ遊び出したので、単にどこかにぶつけただけかもね・・・

あんまり、びっくりさせないでよね。
いつもの小児科へ。
単なる風邪の診断。
定期検査
2001.4.5
(3歳10ヶ月)
もうすっかり、検査はすんなり出来るようになりました。
空にとっては、病院で注射さえしなければ、いいみたい。とにかく、お利口さんの空でした。
ママの出来事
心エコー検査・心電図
異常なし。
今度もまた、1年後。
しばらくは、このペースみたい。
定期検査
2002.4.4
(4歳10ヶ月)
前回と同じく、問題なく「大丈夫ですよ」の言葉をもらいました。
ママの出来事
心エコー検査・心電図
異常なし。
今度もまた、1年後。
定期検査
2003.4.3
(5歳10ヶ月)
今回も何事もなく、大丈夫でした。
次回は、小学校へ上がるので、「血液検査(コレステロールなど)をします」と、言われました。
川崎病急性期カードを記載してもらい、
特記事項として、「ストレップA 【+】」と書かれました。これは、溶連菌が陽性だったと言う事だそうで、陽性であるのは、めずらしくもないことだそうで、以前、新聞で発表された「溶連菌の毒素が原因」と言うのに当てはまるのかも?
これも原因の一つだったのかも???
ママの出来事
心エコー検査・心電図
異常なし。
今度もまた、1年後。

川崎病急性期カードに記載してもらう
定期検査
2004.4.1
(6歳10ヶ月)
全ての検査において、問題なし。
今回は、小学校入学と言う事もあり、採血もありました。
血液検査で今回の検査対象は、総コレステロールと中性脂肪で、問題なし。

学校生活管理指導表というものを、「学校に提出してください」ともらいました。
指導区分の要管理はA〜Eの5段階に分かれていて、全ての運動に関して「可」のEです。管理不要というわけではないのね。
ママの出来事
心エコー検査・心電図・血液検査
異常なし。
今度もまた、1年後。

<血液検査>
総コレステロール:163
中性脂肪:54

学校生活管理指導表をもらう
要管理:(同年齢の平均的児童生徒にとっての強い運動も参加可)
運動クラブ活動:可
定期検査
2005.4.7
(7歳10ヶ月)
今回も、エコー・心電図、問題ありませんでした。
発病から5年がたったという事で、検査間隔をあけることになり、次回は2年後、その次は中学生になる頃に・・・という感じです。
ママの出来事
心エコー検査・心電図
異常なし。
次回は、2年後になりました。
定期検査
2007.3.28
(9歳9ヶ月)
エコー・心電図、ともに問題なし。
川崎病外来というのが出来ていました。
担当医も代わりました。
ママの出来事
心エコー検査・心電図
異常なし。
次回は、2年後。
定期検査
2009.4.23
(11歳10ヶ月)
エコー・心電図、ともに問題なし。
ママの出来事
心エコー検査・心電図
異常なし。
次回は、2年後。
現在
日目
元気です!
2年後
(2011.4予定)
心臓の超音波検査・心電図検査の予定
高校生くらい 心臓の超音波検査・心電図検査・CT検査の予定



最後に(1999.9.30)
パパが出張中の突然の空の入院でした。おまけに、まだ1ヶ月の晴もいて、とってもたいへんでした。
原因不明の病気だけど、私は、川崎病になる前に治ってしまった『とびひ』が怪しいのではないかと思っている。とびひの菌。でも、パパには、「ママでもわかるものなら、もうとっくに原因がわかってるはずだ!」と、言われる。たしかに、お医者さんにも、「関係ありません」と、キッパリ言われた・・・(^^;)。でも、それしか思い当たるものがないんだよな〜。
後遺症が出なかった今だから言えることだけど、この入院のおかげで、嫌がらずに薬も飲めるようになったし、お腹に聴診器をあてられても、泣かなくなった。すっかり、お医者さんと看護婦さんが好きになってしまった空でした。よかった。
それから、入院中、他の付き添っているお母さんたちと、いろんな話も出来たし、それがけっこういろんな情報交換も出来てよかった。
そして、一度やってみたかった聴診器。空をダシにして聴診器を貸してもらった(小児科で使ってる聴診器は、ピンクのものだった)。よく、心臓の音が聞こえるのね・・・当たり前か。もちろん、これがキッカケで、空が聴診器を嫌がらなくなったのだ!
お医者さん嫌いをなおすには、お医者さんに協力してもらうのが、一番なのだ。(*'-'*)

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