2001.7.16
文庫
というわけで文庫を読んでます。
とは言うもののフェアを見かける前から急に読みたくなっていたので、
もう事後連絡みたいなものなのですが。
結局のところ、今年は角川スニーカーから電撃文庫など、
どっちかというとファンタジーものばっかりです。
基本的に文庫もよっぽどのことが無い限りは表紙買いなので、
イラストが気にとまらない限りは買うことは無いのです。
というわけで早速レビューなど。
ラグナロク・9 [角川スニーカー文庫] 安井健太郎
アスガルド編も一段落したので、小休止というか新展開の序章みたいな感じ。
とは言うものの、ロキの転生体がもう一人いるようなので、もしかして最終章の幕開けなのかしら。
もう一人の転生体ってラティファだったらやだな。それだと、ますます重くなるし。
相変わらず、暴力的な表現には馴染めませんが、
話が面白いので読み続けてます。読んだ後の独特のやるせなさも良いです。
そういうわけで、当然、ジェイスが一押しなのです。
閉鎖のシステム [富士見ミステリー文庫] 秋田禎信
なんだか良くわからない話でした。
警備員が倒れていた辺りから緊張感が高まってきたのだけど、
それ以降は何が何やら。オチもよくわかりませんでした。
作画とキャラが一致していないような感じもしたので、
いまいちのめり込めなかったかな。それほどミステリーって感じでも無かったし。
彼女がもってる核ボタン [角川スニーカー文庫] あすか正太
破天荒娘が総理大臣になって大暴れ、といった感じかな。
頭のネジを全て無くして暴れ回るタイプのヒロインは、
見ていて飽きないです。むしろ小気味よくて良し。
作画が気に入って買ったのですが、予想以上に楽しめました。
ただフォントが急に大きくなるところに若干の違和感がありましたけど。
それ以外は問題ないです。気が滅入っている時ほど楽しめると思います。
小さな濃いメロディ [富士見ファンタジア文庫] 神坂一
もはやボケとツッコミ以外何もない感じですか。
そろそろ惰性で買うのを止めようかとか思ってます。
そもそもスレイヤーズはシリアスとコメディが、
程良くブレンドされているバランスが良かったと思っているので、
長編が終わってしまった今となっては、読まなくても可も不可も無い状況なのです。
まぁすぺしゃるはコメディがウリなのかもしれませんけど。
作品の好みと評価は個人個人で決めるものですから。
例えば、映画版のスレイヤーズは何作かやってますが、
個人的に一番楽しかったのは一作目です。シリアスとコメディのバランスがとても良かったし。
一作目って結構批判が多かったと聞きますが、個人的にはコレが良かったのです。
じゃあすぺしゃる買うなよ、とか言われそうなのでこのへんで。
キノの旅・IV [電撃文庫] 時雨沢恵一
これは相変わらず面白いです。
何時までたっても独特な雰囲気は壊れないし。
変わったことと言えば、キノが段々とキレイになってきたところでしょうか。
あとはさり気なくシズと陸のコンビの話も載っているのも良い感じです。
ただでさえ登場キャラの少ない話ですから。
まぁキャラが多ければ良いと言うわけでも無いのだけど。
あと、今回はあとがきの作者の暴走気味なところがやけに面白いです。
全部で454巻の予定ですか、楽しみだなー(棒読み)。
おすすめです。
アンジュ・ガルディアン [富士見ファンタジア文庫] 年見悟
ちょっと話が暗かった感じがします。そりゃそうか、全編復讐の話だったし。
相手も勘違いキチガイじゃあ明るい話になるはずも無し。
マリー以外のキャラもいまいち立っていなかったのも残念なところでした。
と、受賞作ってことは、これが作者にとってデビュー作になるようです。
それなら何となく気になったところも慣れてくれば問題なくなりそう。
次は後ろ向きな話ではなく前向きな話が読みたいものです。
最後の編集部フォローはフォローになっていません。これは書くだけ無駄。
BLOOD LINK [ファミ通文庫] 山下卓
裏表紙にある解説文を読んで、エッチくさい話かと思ってました。
ところがどっこい、読んでいると全くそんなこともなく。
読みやすくて面白かったです。あの解説は意味不明だったなぁ。
最初は天才ヒロインとのラブコメディっぽかったのが、
後半は一変してシリアス一直線。今後の展開も期待できそうです。
そういえば作者ってメルティランサー小説版の作者でもあったのね。
正直なところメルティの4巻の出来が非常に良かったので、
次は出ないのかと思ってたら、オリジナルが出てしまいました。
これでは続きは無さそう、とほほ。でもこっちも面白いので良しとしますか。
おすすめです。
こんなわけで今のところは7冊ほど読んでいて、この後で6冊ほど控えています。
なんだか最近はレビューばっかり書いているような気が。
この調子で新書でたまっている22冊も読破出来ればよいのだけど(苦笑)。
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