2003.9.21
WPC EXPO 2003 レポのようなもの
と言うわけで行って参りましたWPC EXPO 2003。
今年のPC EXPOはコレと言った目玉製品/技術が無いと聞いていたのですが、
逆に各ブースとも特色を出すべく頑張っていたように見えました。
正に百聞は一見にしかず、ですな。大変面白かったです。
折角デジカメを新調したので、慣らしがてら写真を色々と撮ってきました。
ちょっと重くなりましたが、少しでも臨場感が伝わればと思っています。
会場入口です。自分は幕張メッセの開催と言うこともあり、地の利を活かして自転車で向かいました。
30℃を越える炎天下で30分近く自転車を漕ぐ羽目に。一度、プレナのロッテリアで休憩を挟んで入場ー。
会場に入りました。中は思いの外ごった返してます。
金曜でしたが思ったより混雑してました。
○ATIブース
ATIブースはRADEON一色でした。中でもPentium4対応の新しいチップセット「RADEON 9100 IGP」が気になりました。
グラフィックコア内蔵のチップセットだけあって、MicroATXフォームファクタの基板が多かったので。
でも今更この時期にPentium4対応って言われてもなあ。Prescott対応とかなら選択肢に入るのに。
○ASCIIブース
(右の2つはチラシのキャプです)
ASCIIブースでは雑誌コーナーの裏に何やら面白いデモをやってました。
MSXゲームカートリッジをWindows機で遊ぶためのUSB周辺機器「MSXゲームプレイヤー」のデモで、
PC上で懐かしのゲームが所狭しと動いてました。なかなか面白い企画です。
一緒に展示されていたシグマリオンや各種PDAはMSX PLAYerのデモのようです。
MSXが今でも忘れられない人には朗報ですな。
○MSIブース
MSIブースは自作機一色と言った印象でした。
最近はFANレスビデオカードや各種PCケースなど幅を広げて展開しているようです。
中でもCrusoeを採用したタブレットは小さくて使い勝手も良さそうでした。
省スペースベアボーン「MEGAシリーズ」の新筐体はなかなか物欲を刺激される作りですな。
その近くに置いてあったアクリルキューブPCは……。これどう見ても電磁波出まくりなんですけど(苦笑)。
これでVCCIのロゴを取得してたら凄いな。
○インプレス&MDN合同ブース
インプレスとMDNの合同ブースです。
特に凝ったところも無く、普通に自社の冊子を販売してました。
デザイン関連の本が展示される中、何故か小麦ちゃんROMも売られてます。
その脈絡のない展示センスは正直凄いと思った。
○松下電器ブース
松下ブースです。まず一番目立つのがDVDレコーダの「DIGA」でした。
さすがポストVHSと言うこともあり力の注ぎ方が違いますね。
これと同じくらい目立っていたのは新しく発表したばかりの「D-snap」かな。
この中で薄型モデルの「SV-AS10」を触ってみましたが、なかなか好感触でした。
持ちやすく良く考えられた機構だったし。これで動画も撮れる(Motion JPEGだけど)のは凄いな。
他に個人的に気にしていた「Σ BOOK」もチェックしました。こっちは……かなりダメ。
とにかく見難い液晶です。昔のラップトップワープロを思い出してしまいました。
動作レスポンスもかなりダメ。ボタンを押したんだからもう少しきびきび反応してくれないと。
正直なところ、これはまだ買わなくて良いレベルの製品だと思いました。
○Microsoftブース
Microsoftブースは殊更大きかったと思います。
まず無料で提供している「WindowsXPセキュリティ対策CD-ROM」をゲット。
いや別に必要無いものなんですけどね(苦笑)。くれると言うのでもらってきました。
ブースで特に目立っていたのは「Office2003」でしょうか。
新しく発売されたOfficeを一生懸命売り込もうとしてましたし。
ちょっとだけ「OneNote」を触ってみたんですが……これって何に使えるんだろ。
メモならキーボードを使った方が早いし。今のところは必要無いかな。
Officeのステージ裏にはひっそりと「Wireless Optical Mouse」が展示されてました。
でもそれらはケースに展示されていて触れない状態。と思ったら、担当の方がサンプルを出してくれました。
持った感触は少し重かったです。基板が普通のものより多いだけあります。
気になる左右スクロールに対応したホイールボタンですが、そのホイール部分は予想通りかなり柔い作りでした。
新機構でホイールボタンが左右に倒せるようになりましたけど、
その分、ホイールボタン全体の安定性が失われたように見受けられます。
機構的にかなり脆く感じられました。
直感的に使えると言う話なんですが、これなら5ボタンの方が使い勝手が良さそうかな。
○CANONブース
CANONブースはとにかくカメラ一辺倒の印象を受けましたね。
てっきりこの秋に発売されるだろうプリンタの新機種を見ようかと思っていたのですが、
ブースに来てみたら新しく発表したカメラがずらり。プリンタは殆どありませんでした。
プリンタを見ようと思って訪れたブースですが、折角なのでカメラを見ることに。
ありました、PowerShot A80。まず持った感触は……少し重くなってる気がする。
A70のようなグリップ感の良さも感じなかったです。うーん、性能は良くなってるとは思うんだけど。
トータル的な作りとしてはちょっと残念な感じがしました。
○東芝ブース
東芝ブースは「dynabook」を中心に色々なものが展示されていて面白かったです。
中でも一番気になったのは「Σ book」の対抗馬とも言うべき「SD-book」でしょうか。
こちらは表示部分にポリシリコンTFT液晶を使っているだけあって、とにかく画面は鮮明です。
やはり長い時間見続ける画面は綺麗なものが良いと思います。視野角も広くて好印象でした。
ただその分、分厚かったりします。カラー液晶なので電池の持ちも気になるし。
まだ改善の余地が多分にある製品ですが、今後の展開に期待したいと思います。
この他には大きな燃料電池が付いたリブレットや、
液晶に読込ト機能を付けたインプットディスプレイが目に留まりました。
液晶部分にスキャナのような機能を入れ込んだと言えば分かり易いかな。
この液晶が改良されれば、ノートPCのフタを閉じるとスキャナになる、みたいなことが出来て楽しそう。
総じてなかなか面白いブースでした。
○エッジブース
エッジブースです。WindowsライクなLinux「LindowsOS」一色でした。
でもコンパニオンは浴衣を着ているし、ステージ裏には竹藪があったりと、コンセプトがいまいち判りません。
「LindowsOS」がインストールされた各種PCも触ってみましたが、
なんですか、このもっさりした動きのOSは。これで本当にLinuxベースなんですかね。
CPUがDuronだからなのかも知れないけど、XPならもう少しキビキビ動く気がします。
興味のあるOSだったのですが、これで選択肢から外すことにしました。かなり今イチな出来。
ブースの外では何故か「うまい棒」が配られてます。よく見るとゲイツがタコ殴り。
ジョークとしては面白いと思うけど、こういう巫山戯たことをする会社が販売するOSは正直使いたく無いです。
改めてそんなことを思いました。はっきり言って信用出来ないし。
最後は全てのソフトがバッタものに見えて来ちゃっいました。
本気で上を狙うのなら、そろそろ受け狙いは止めた方が良いと思います。
○アスクブース
自作PCパーツの代理店で有名なアスクのブースです。
ここはアスクが扱っている製品の展示場所になってました。
やはり目を惹くのはZelmanの巨大なファンレスケース。とにかくでかいです。
その横にある青いタワーは参考出展の水冷式ラジエータだとか。
全く、デカけりゃいいってもんじゃ無いぞ。面白いけど(笑)。
この他に目に付いたものは3R SYSTEMという会社の水冷キット「POSEIDON」かな。
ちょっとチューブは頼りない作りでしたけどね。
○チームつかもとブース
チームつかもとブースです。
ここは大阪大学の塚本教授を中心とした産学官連携の研究開発チームだそうな。
テーマはウェアラブル/ユビキタス/ヘッドマウントディスプレイとのこと。
展示されているマネキンが面白かったので写真に撮っていたら、
横に居たウェアラブルPCを装着したお兄さんがポーズを取り始めました。
どうやら気を利かせてくれたようです。というか俺を撮れと言わんばかりの意気込みでした(笑)。
折角なのでノリノリなお兄さんを写真に納めたら、今度は後ろ姿に。気のいい人だなあ。
全然、撮るつもりは無かったんだけど、お兄さんのノリに合わせて撮っちゃいましたよ。
胸と背中にある液晶はお尻のところにあるノートPC?に接続されてるようです。
座れない服ってのもどうかと思うけど、面白いから良いか(笑)。いいぞ、もっとやれ。
○ソルダムブース
自作用ケースのブランド「WiNDy」を手がけるソルダムのブースです。
今回は殆どが水冷システム「AquaGizmo」の紹介で占められていました。
でも水とギズモってグレムリンの素じゃなかったっけ?(笑)
今年は色々なブースで水冷システムを展示していましたが、
ソルダムのものが一番良く出来ているように見えました。作りもちゃっちく見えないし。
今後、ますます熱くなるCPUにはやっぱり水冷が必要なのかなあ。
MicroATXケースの新モデル「MT-PRO 800」も展示されてました。
デザイン的にはちょっといまいちな感じ。家で使ってる旧モデル「MT-PRO770II」の方がシンプルで良いです。
それよりも気になるのは、このMicroATXケース+「AquaGizmo」の組み合わせ。
展示サンプルを見るとラジエータのでっぱりがAGPカードに干渉しそうな位置にあるんですよ。
見る向きが悪いだけなのかも知れないけど、あれは大丈夫だったのかな。
○セグウェイ試乗コーナー
WPC EXPOは名前の通りコンピュータの展示会なわけですが、
何故か会場の隅っこにセグウェイの試乗コーナーがありました。
30分に5人ずつ試乗が出来るのですが、100人近く集まった人たちにジャンケンで勝たないと乗れません。
どうせ勝てないとか思ってジャンケンしたら……勝ちました! 試乗決定。やほーい。
インストラクターのお姉さんが言うには、セグウェイには色々と鍵があるそうで、
最大速度はその鍵ごとに変わるらしいです。今回は一番遅い鍵で試乗です。
まず片足をセグウェイに乗せてから車輪を前後させ、前にも後ろにも進まない場所を探します。
安定した場所を見つけたらもう片足を階段を上るように乗ります。
この時、ハンドルを持つ手に力を入れるとぐらぐら揺れます。多分、ブッシュは力みすぎたんでしょう(苦笑)。
乗車したらお姉さんが乗った人の鼻を引っ張るような仕草をして、
鼻を引っ張られているようなイメージをしてください、とのこと。
すると、すーっと前に進みます。足に力を入れる必要は全く無し。逆に力むと揺れます。
もの凄く不思議な感じで前進しました。なんで進んでいるのか良く判らない感じだったし。
止まるときは同じように鼻を押さえられるようなイメージをします。
すると本当に止まります。凄いです。なんで止まるんだろ。
ちなみにバックはそのまま鼻を押されるイメージで。
左ハンドルのグリップに仕組みがあって、これを右に捻るとその場で右回転を、
左に捻るとその場で左回転を始めます。移動中にゆっくり捻ると曲がれます。
乗り方はこれだけ。これだけで乗れるんですよ、セグウェイって。
てっきり足を使って重心移動をすると思っていたのですが、
もっと腰から上の辺りの重心を感知して前進/後進する仕組みみたい。
慣れると意識せずに乗りこなせるとのこと。
結局、100人近い観客が見守る中でぎこちない運転を披露してきましたよ。
今まで体感したことがない経験をした気がして大変面白かったです。
ちなみに乗車中かなり写真を撮られました。もしネット上で見かけたら笑ってやってください。
○高速電力線通信推進協議会(PLC-J)ブース
高速電力線通信推進協議会ブースです。
以前、話題になった電力線を使った通信を実現化するプロジェクトとのこと。
つまりコンセントがあれば何処でも通信出来るわけです。かなり革命的な技術です。
通信速度が示されて無かったのでどのくらいの速度になるかハッキリしませんでしたが、
展示されていたPLCモデムのサンプルを見る限り、大体45Mbpsは出るようです。
ただこの技術にはまだ課題もあり、電波の周波数の規制緩和も必要だとか。
まだまだ時間の掛かるようですが今後の動向が楽しみな技術です。
大体、目に留まったブースは以上になります。
なかなか楽しいEXPOでした。
本当はもう少し写真が残っているのですが、容量の都合で割愛することにしました。
ちなみに下記のようや写真を省いています。
○auブース
参考出展のスリムな携帯モック写真(携帯らしく無い造形が良かったです)
○Kensingtonブース
USBライトやUSB扇風機の展示写真(懲りないところがステキ)
○EIZOブース
20インチ大の液晶モニタの写真(かなり精密な画像が表示出来てました)
○翼システム
スポーツカーとPCの連携写真(PC上からライトの点灯やパッシングが出来ます)
○ボーズ感性工学
こういうイベントで必ず出て来るので記念写真を(笑)
○NEC
燃料電池やトラベル通信端末の写真(なかなか興味深い展示でした)
○SHARP
3D液晶搭載ノートPCの写真(パッと見で目が疲れました)
○Imationブース
「お前ところのCD-Rが焼けなかったんだコラ」と難癖付けるクレーマー写真(笑)
単にドライブのファームが悪いんじゃないの?
○日経ブース
段ボールPCケースがステキな写真(こんなの置くなよ・笑)
○SanDiskブース
ジャンケン大会で優勝するとサイバーショットとメモリースティックが貰えるステキな会社でした。
何回か勝ったけど、残念ながら敗退。無念。
それではお疲れ様でした。
また来年ー。
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