2020年11月27日

パソコン日記(2020)




1997年からはじめた身の回りのコンピュータ全体の日記コーナーです。

仕事でソフトウェア開発をやっているので、仕事も趣味もコンピュータです。 そんな生活の中で起こったことや気づいたことを紹介します。
毎日書いてるわけではないのですが、のらりくらりと続いています。

特定のテーマで独立したページを書くのは結構大変なのですが、日々の出来事を エッセイ風に書くのはかなり楽なので最近はこちらばかり更新しています。

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2020/11/26(木)

REGZAが壊れた

パソコンの話題ではないのですが、IT関連ということで。
2016年1月に購入し、あと2ヶ月で購入後丸5 年になるというところで液晶テレビが故障しました。 これが2週間ほど前のことでした。

このテレビは東芝REGZA の50Z20X という機種で、50インチの4K液晶です。
東芝のテレビ製造会社の経営が外国資本になる前に買っておこうと購入したものでした。
REGZA はHDMIでブルーレイを見ている時でもT ポイントカードの登録を勧める広告が勝手にポップアップする、 とか話題になった時期でした。
ゲームのためのモードがあり、反応が早いと評判の機種でした。

これがLEDバックライトが点灯しなくなり、 音は出るけど画面が真っ暗で映らない状態になってしまいました。
最初は電源ボタンを長押ししてリセットしたり、 電源コードを抜いてしばらくしてさし直すと復活したりしていました。
この症状が再発し3回目ぐらいでそういったことをしても復活しなくなりました。
地上波放送の視聴、HDMI入力ともに画面がうつりません。故障です。

どうしよう

液晶テレビとか液晶モニタが故障した経験はありませんでした。
2004年に購入したSONY の24inch 液晶モニタSDM-P234B なんて、 一回古くてひっこめましたが在宅勤務でまたひっぱりだしてきて、 16年たったけどまだ元気に動いてます。(画面の色はおかしくなってきてますが)
ブラウン管のテレビは10年ほど使ってから壊れて買い替えたことはありますが、 液晶モデルが故障したことはありませんでした。
5年未満というのは残念なところです。

50インチのテレビなので修理してもらうとすると出張修理でパネル交換とかだと いったいいくらかかるのか、補償は1年だし。
買い替えるとしてもPlayStation5 が 発売されたばかりで最新の映像規格が枯れるまで1年か2年はまちたいところです。
コンソールでゲームする時間が長いのですが、有機EL の焼き付き問題は最近どうなんだろう、とか数日あれこれ考えていました。

わ、延長保証がついてる!

REGZA の故障についてもインターネットで調べてみました。
このように画面が映らなくなる故障がよくあるようです。
ひどい事例では購入後2,3年でも故障しているようです。 5年弱というのはよくもった方なのかもしれません。

そういった情報をながめていると、 ヤマダ電機でテレビを購入すると無料で勝手に 延長保証がついているという投稿を発見しました。
わたしのREGZAもヤマダ電機で購入したのですが、 延長保証が本当についてるのでしょうか。
スマホアプリの購入履歴で確認すると、確かに勝手に延長保証がついてました。 1年+4年で5年間、2021年1月までの保証になっているではありませんか。

ただし完全に修理が無料になるという保証ではなく、 5年目は購入金額の20パーセント相当額までの修理費用が補償され、 それを超えた金額部分は自己負担となるみたいです。
わかりにくいですね。 修理代金の20パーセントが補償されて80パーセントをユーザが支払うのではありません。
購入金額の20パーセントよりも修理代金が安かった場合は無料で修理してくれる、 という意味です。

スマホアプリの購入履歴の画面から修理を申し込めるようになっています。
なんだ、これ。おもしろーい!! この展開がエキサイティングで勢いで修理を申し込んでみました。

修理してもらいました

スマホアプリから修理を申し込んだのが11月20日(金)の晩で、 仮受付と本受付のメールがその日のうちに送信されてきました。
11月22日(日)の朝にヤマダ電機ではなく、 メーカーの方から訪問修理の日程調整の電話がかかってきました。
最も早い日で11月26日(木)を提案いただき、その日程でお願いしました。
訪問の時に症状を確認してもらい、 修理金額を見積もってもらい金額によっては修理をやめることもできるそうです。

修理当日、朝訪問時間連絡の電話がきました。13:00訪問で確定しました。
クルマの駐車でドタバタさせてしまいましたようで、13:15ごろ到着いただきました。
お見えになった担当の方は1名でした。
持参なさってきたサービスマン仕様のリモコンで電源をOn/Off 等して確認され、 バックライトLEDに電気を供給する基板の交換で治ること、修理金額はヤマダ電機の 補償範囲額に収まるので私は無料になることを説明いただきました。

その内容で修理をお願いしたところ、20分ほどで30cm x 30cm ぐらいのサイズの緑色 の基板を交換してくれ、みごと治りました。
うしろで見ていると、 内部は4枚の基板に分割されていて左上の基板1枚を交換したようでした。
ピンポイントでその交換基板だけ持ってきてたようで、 最初からすべて想定できてたんでしょう。
基板さへ手に入れば自分でも交換できそうに見えました。

わたしの5年目の補償範囲額が5万4千円(購入金額27万円x0.2)で部品代や出張費用などの 修理金額合計が約3万4千円ということでした。
もし延長保証がなかったとしても、3万4千円で修理できたということですね。

スマホアプリからの簡単な手続きで本当に修理までたどり着け、 しかも自分の出費はゼロ円で済みました。
故障して困ったときに実は延長保証がついていたとか、 修理金額に制限があるけど修理はその金額に収まって無料だったとか。
不幸な時にハッピーにしてくれる、アップル顔負けのうれしいユーザ体験でした。 めでたしめでたし。

2020/10/12(月)

在宅勤務

COVID-19(新型コロナウィルス)のため、 私も2020年3月からずっと在宅で勤務しています。
最初は週に1回か2回、出勤することもあったのですが、徐々に完全在宅に変化してきて、 5月には通勤定期を解約しました。
今はある大規模開発プロジェクトの事前準備フェーズです。 大量の資料を確認しつつ、見積もりをしたり、どのような仕組みにするか、 どのように開発をすすめていくのかといった計画を、 パワーポイントやエクセルで資料作成し、 会社のメンバーやお客様とオンラインで会議していく、 このような作業をひたすらずっと繰り返しています。

在宅勤務の環境

仕事では会社のLenovo のノートPC(ThinkPad T470)を使用しています。
メモリ8G Byte、SSD 256G Byte でOS はWindows10 64bit のEnterprise版。 会社のActiveDirectory に参加しています。
在宅勤務では自分の27inch 4K 液晶や東プレのキーボードを使えるのでとても快適です。

ネットワークは自宅の光回線でOpenVPNで会社のLANに接続しています。
会社が契約しているGoogle のサービスをグループウェアとして利用しています。
メールのGMail、ファイル庫のDrive、チャットサービスのChat、オンライン会議のMeet あたりを毎日頻繁に活用しています。

Google のCalendar も使えるのですが、100%開発プロジェクト作業なので スケジュール共有はお客様のオンラインのMicrosoft Office のOutlook をWebブラウザから利用しています。
お客様とオンライン会議をする場合も、お客様ライセンスのMicrosoft Teams を利用しています。

Googleのサービスは直接接続するのではなく、 ネット接続経路と認証のセキュリティを強化する HENNGE ONE (https://hennge.com/jp/service/one/)や日本人が利用しやすいようにGoogle の各種 サービスを拡張してくれるrakumo (https://rakumo.com/)のソリューションを組み合わせています。

始業時刻と終業時刻の管理

会社が始業と終業の時刻を把握するため、Web Proxy サーバのアクセス記録が利用されています。
その日のProxy 初回アクセス時刻が始業時間とみなされます。 その日最後にProxy サーバを利用した時刻が終業時刻になります。
私は年俸制で残業代はつかないのですが、 残業時間が分単位で自動集計される仕組みです。

本社や支社で勤務している場合はこれで問題ないのですが、 在宅勤務やお客様サイトで勤務していてVPN接続の場合は面倒です。
会社のネットワークにVPN接続しなくてもHENNGE ONEのSSL クライアント証明書でGoogle のグループウェアに接続できるのですが、Proxy サーバにアクセスして始業と終業の時刻記録を残すために毎日VPN 接続する必要があります。

オンライン会議のボトルネック

VPNを接続してGoogle のグループウェアに接続するとProxy サーバやVPNサーバがボトルネックになってオンライン会議のGoogle Meet などの動作が重く不安定になってしまいます。
オンライン会議のサービスはWebRTC プロトコルで構成されていて、通信効率のよいUDP のP2Pで通信すると思います。
でも会社から利用する場合はProxyサーバがUDP を通さないんじゃないでしょうか。 その結果、効率の悪いTCP による代替通信モードになっている可能性があり、 これもVPN接続でオンライン会議が安定しない原因かもしれません。
今はCOVID-19による在宅勤務社員が多く、オンライン会議の利用率が高いのです。

この問題に対する会社推奨の改善策は、朝VPN接続してProxy をたたいて始業記録を自動登録してからVPN接続を切断して仕事をし、 晩に再度VPNを接続してProxy にアクセスして終業時刻を登録しろということになっています。
始業と終業の時刻を記録するためだけに朝と晩にVPN接続しなさい、 ということになります。
仕事をすすめていく上で他にも会社のネットワークに用事が発生するので実際は 頻繁にVPNの接続と切断を繰り返すことになってしまいます。
会社のVPN接続は最大500回のワンタイムパスワード認証(500回ごとに再設定) なのですが、頻繁にワンタイムパスワードを消費してしまいます。 接続と切断の操作も含めてものすごく不便です。

この状況を改善するために、私は次のようにしています。

  1. 朝、VPNを接続しProxy をたたき始業時刻を登録する。
  2. 晩までVPNはつないだままにする。
  3. Google のサービス利用はVPNを経由せず、IPv6で直接インターネットで接続する。 (この後で説明します)
  4. Google サービス以外のネット通信はIPv4 でVPN回線を経由する。
  5. 晩にProxy をたたいて終業時刻を登録し、VPNを切断する。
背景として会社のネットワークはIPv4ベースでv6は活用されてないことと、 自宅のインターネット接続はIPv6が通ることがあります。
VPN接続は優先度が高くなっていてVPNをつなぐと全てのネット通信がVPN 回線を通ります。 そこでIPv6だけはVPN回線を通らないように、 VPN仮想ネットワークの詳細プロパティのIPv6 のチェックをはずしました。 そしてWebブラウザのProxy設定の例外にGoogle 関連のサイトを調べて登録しました。 こうするとGoogle 関連の通信はVPN経由の会社Proxy を通らず、うまいぐあいにIPv6 でインターネット直でつながり安定しています。

在宅勤務の感想

税金や厚生年金は取られ放題ですが、サラリーマンの在宅勤務はとても快適です。

ThinkPad T470 の故障

2020年の7月に、会社から貸与されているLenovo ThinkPad T470が故障しました。 2018年3月から使用しており2年4か月で故障したことになります。
左側面部分、ACアダプタ線の接続部の右横にある、小さいLED が点灯しなくなりました。
本体内部の電源回路の故障で、ACアダプタから電気を受け取れなくなりました。
ACアダプタを接続してもバッテリを充電できないし、ACアダプタの電気でPC を動かすことができませんでした。

会社からもう一台予備のT470を借りてきて、そちらで充電したバッテリを接続すると、 バッテリが持つあいだの90分ぐらいは動きます。
会社の情報システム部に聞いたところ、T470 はこのような電源関連の故障が多発しているそうです。

メーカーのサポートに電話で修理を依頼すると、やはりよくある症例なのか、 スムーズに話が伝わりました。 翌日手配された宅配業者がピックアップに来てくれました。
自分は梱包せず、ThinkPad をそのまま渡すとノートPC 用の輸送箱に入れて持ち帰ってくれました。
報告した症状が確認され、メインボードが交換されて戻ってきました。
3年保証だったので修理代は無料だったようです。 シリアルナンバーは元のままですが、MACアドレスが変わりました。

2020/02/01(土)

SONY 「PC TV Plus」

デジタル映像データの伝送を暗号化するHDCP に対応してなかった古い液晶モニタ(2004年購入)では家庭LAN で地デジの録画を視聴するDTCP-IP DLNAクライアントを利用できなかった のですが、昨年液晶モニタを買い替え、ようやくHDCP 対応になったので SONY の「PC TV Plus」 (https://www.sony.jp/software/store/products/pctv-plus/) をダウンロード購入しました。
PC TV Plus もDTCP-IP 対応のDLNAクライアントアプリケーションです。 これは14日間は体験版として無料で試用でき、動作確認できて気に入ったら 3,000円+消費税で購入できるようになっています。

PC TV Plus のど真ん中の利用方法はSONY のnasne をWindows PC から利用することだと思います。
でもnasne は生産と販売が終了していてもう購入できません。
私が試してみたかったのは2009年に購入したSONY のブルーレイレコーダBDZ-EX200 に有線LAN接続してみることでした。
11年前のレコーダでとても古いのですが、2T のHDD を搭載していて高かったので大切に使ってます。
試してみたところ録画コンテンツをWindows(最初Win7 で2019年11月にWin10 に乗り換え) で再生することができました。
この古いレコーダはPC TV Plus の動作保証機種ではないのですが、動作しました。

ただPC TV Plus のすべての機能が動くわけではないようです。 いま放映中の番組を録画せず、そのままライブで視聴することはできませんでした。
録画ファイルをWindows にダウンロードすることも対応してないようです。
ニュースなどを残さずにどんどん新しい予約録画で 上書きしていく「自動更新」設定で録画予約したものでも、PC TV Plus で一度再生すると上書きされなくなるようです。
BDZ-EX200 が非保障の機種だからかもしれません。
1.5倍速の早見再生は機能しました。

液晶モニタはLGエレクトロニクスの27UL850W(27inch 4K) なのですが、少し問題がありました。
HDCPに対応した液晶なのですが、不安定でHDCPのエラーでPC TV Plus がなかなかうまく動作しない感じでした。
試行錯誤したところ、HDMIではなくDisplayPort で接続し、 液晶モニタの設定ダッシュボードで DisplayPort のバージョンを1.1, 1.2, 1.4 の3つから選択できるのですが、ver1.1 を設定した場合だけ安定 しています。

IO DATA テレキング(GV-TNX1A)

上記のPC TV Plus で放映中のテレビもライブ視聴したく、 nasne はもう手に入らないので何か代わりがないか調べたところ、 IO DATAさんのテレキングという製品が安くて手ごろのようです。
テレキングはnasne のように、 USBではなく有線LAN(イーサネット)で接続するテレビチューナです。
アンテナをつないで電波からテレビを受信します。 テレビやモニタを直接接続することはできず、HDDも内蔵していません。
WindowsPC やスマホやタブレットに無料で公開されている専用アプリを入れLAN 経由で視聴します。
USBで直接つながないので、LAN内でその時に使いたい端末から視聴できます。
USB3.0 でHDDを外部接続することもでき、その場合は録画もできるようになります。
時代はNETFLIX やAmazon プライムビデオのようなネット配信に移ってきたからか、 nasne のようにテレキングも販売収束しそうな感じです。
幸い、チューナを1機搭載した廉価版モデル
GV-NTX1A(https://www.iodata.jp/product/av/tuner/gv-ntx1a/index.htm) を量販店で購入できました。17,960円でした。

セットアップしてみたところ、PC TV Plus でテレキングに接続でき、 ライブ視聴が成功しました。
第7世代 iPad に無料の専用アプリ「REC-ON App」を入れるとiPad でも見れました。
別のWindows10 PC にテレキング専用の無料アプリ「テレキングリモート」と 「テレキングプレイ」をWindows Store 経由でいれ、こちらでも見れました。
PC TV Plus は3,000円+税金ですがテレキングのアプリは無料なのでこれだけでも よさそうですね。
USB3.0 でポータブルHDDを接続すると録画でき、録画したコンテンツもPC TV Plus やテレキング専用アプリで視聴することができました。

残念な点として、テレキングはチャンネルの切り替えに15秒から20秒ぐらいかかります。 かなり遅いですね。
購入できたのは1チューナの廉価版モデルで、 1チューナというのは部品も古くて遅いのかもしれません。
そのほかの特徴としては、電源はACアダプタではなく内蔵電源になっています。
3cm ぐらいの小型の冷却ファンがついていて、少し音がします。 ファンレスでないことは知っておいたほうがよいと思います。
取扱い説明書のライセンス記述を見るとOSとしてLinux が動いているようです。

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