2021年11月21日
1997年からはじめた身の回りのコンピュータ全体の日記コーナーです。
仕事でソフトウェア開発をやっているので、仕事も趣味もコンピュータです。
そんな生活の中で起こったことや気づいたことを紹介します。
毎日書いてるわけではないのですが、のらりくらりと続いています。
Windows10(2020年09月版)でCygwin64 を利用させてもらってます。
/usr/bin/dialog というコマンドがあることを知りました。
シェルスクリプトの中で
のように呼び出し、Windows のコマンドプロンプトで「bash スクリプト名」 のように実行すると図08/01-1 のような画面になります。#!/bin/bash dialog --title "Yes/No ダイアログサンプル" --yesno "このまま続行しますか?" 5 40 result=$? if [ "$result" == "0" ]; then echo "Yes が選択されました" else echo "No が選択されました" fi
コマンドプロンプトで実行する場合は、環境変数TERMに
ms-terminal
を設定することで最終的に上記のようにdialog がうまく動きました。
この設定をするまで、罫線が文字化けしてうまく表示できませんでした。
このms-terminalという設定値、これはいつできたのでしょうか。
端末設定のデータベースであるterminfo がCygwin64
のベースディレクトリ配下のusr/share/terminfo/
にあり、それをながめながら試行錯誤していて発見しました。
この設定値にしておくと、コマンドプロンプトの中でCygwin のvim
もちゃんと動くようです。
dialog でユーザに優しいダイアログを利用できますが、Cygwin
を入れてるのは自分の開発環境だけです。
環境変数TERMが適切に設定されてないとおかしくなるという注意点もあり、
人に使ってもらうためのスクリプトには活用できなさそうです。
TDP 10W の省電力型Celeron J4105 をファンレスでオンボード搭載したBIOSTAR
社 Mini-ITXマザーボード J4105NHU をAmazon で見かけました。
この製品の発売は2021年5月ですが、搭載されているパーツは古く2017
年ごろのスペックです。
対応メモリはDDR4 の2400MHz まで、M.2 スロットはNVMe PCIe2.0x2 で最大10Gbps
になります。処理速度を求めて購入するものではありません。
でもTPMのバージョンやセキュアブート機能などWindows11
のハードウェア要件には対応しているとのことです。
この手のファンレス省電力マザボは流通量が少なく、
見かけたときにおさえておかないと欲しい時に手に入りません。
今年はPCを自作してなかったこともあり、とりあえず10月3日に注文しました。
13000円ぐらいでした。
在庫がないようで、配送完了予定日は10月24日(日)となりました。
時々注文履歴を確認しましたが一向に発送済みステータスに進まず、
とうとう10月24日になると到着予定日が12月6日になる旨の案内が来ました。
やれやれ、と思ってると10月30日(土)深夜0時ごろ突然発送済みステータスになり、
同日午前8時ごろ自宅に配達されてきました。
秋葉原でSSDとメモリと光学ドライブは購入し、
昔使ってたMini-ITX用小型ケースと玄人志向の120W AC
アダプタキットといった手持ちパーツと合わせて組み上げました。
Mother Board | BIOSTAR J4105NHU(MiniITX フォームファクタ) Windows11対応(付属ドライバDVDはWin10用) |
---|---|
オンボードCPU | Intel Celeron J4105([2017年 Gemini Lake] 14nm 4C4T 1.5G-2.4GHz TDP 10W 4M cache VT-x, VT-d SSE4.2) |
Memory | ADATA DDR4-3200 288pin 1.2V 8GBx2 合計16G |
Graphics | Intel CPU内蔵のUHD600(HDMI 1.4 4096x2160 30Hz) |
NIC | オンボード Realtek RTL8111H 1Gbps |
Sound | オンボードRealTek ALC887 7.1chコーデック |
レガシーIO | PS/2キーボードマウスコンボx1,RS-232Cヘッダx2, LPTヘッダx1,アナログVGA |
SSD | WESTERN DIGITAL BLUE SN550 2T(WDS200T2B0C M.2 NVMe PCIe 3.0x4) |
Case | Casetronic Travla C138B(2004年に購入) |
電源 | 玄人志向 KRPW-AC120W(ACTIVE PFC ACアダプタ電源) |
SATA Devices | Pioneer BDR-TD05/WS (SATA 12.7mm BDXL 光学ドライブ) |
オンボードのCeleron J4105 はファンレスヒートシンク冷却です。
今はケースのファンも電源を接続していません。
起動してしばらく経って負荷がない時のCPU温度は次のように56度ぐらいです。
設置場所の気温は24.5度です。
WindowsUpdate などで負荷がかかると90度近くまであがります。
ケースファンは回すようにした方がよさそうです。
となると小型ケースなのでファンも小型高速回転のものですから、
静音性がなくなってしまいます。残念。
(2021/11/06 追記) ケース側面に設置していた6cm ファンを回すようにしたところ、無負荷時にCPU(SoC)が43 度まで下がりました。 UEFI BIOSメニューを確認しましたが、 このマザーボードはシステムファンの回転を制御する機能がないようです。 温度に応じてファンを停止したり、回転数を上げ下げしてくれることはなく、 ファンが常に全開になるようです。 かなりうるさい状態です。 (2021/11/21 追記) ケースファンの電圧を5Vに変更し、 静音化達成したことを2021年11月21日に掲載しました。 |
2021年10月5日にWindows11 正式版が公開されましたね。
Microsoft の公式サイト(https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11)
からWindows11 のiso イメージをダウンロードしました。
isoファイルのサイズが5Gあり、1層のDVDメディアは4.7Gまでなので書き込めません。
2層のメディアは手元になかったのでUSBフラッシュに書き込みました。
この記事の執筆時点ではWindows11 の新規インストール時にWindows7,8,10
のシリアルキーを使えるそうです。
キャンペーン期間(?)
が終わるとこのような古いシリアルキーは通らなくなるかもしれません。
上記で作成したUSBフラッシュでWindows11 を新規インストールしようとしたところ、
「デバイスドライバがありません」とエラーになりマザーボード付属のDVD
を入れてもドライバが見つからず、直接はインストールできませんでした。
仕方なく、まず最初にWindows10 Pro を入れ、その状態でUSBフラッシュでPC
を起動しWindows11 にアップグレードしようとしました。
ところがまた同じ。
インストーラは起動しますが、インストール処理中にデバイスドライバがありません、
とエラーになりました。
この原因はUSBフラッシュだったのかもしれません。
Cygwin のdd でiso イメージをUSBフラッシュに焼いたのですが、
うまく焼けてなかったのかもしれないと思ってます。
dd で頭からUSBフラッシュに書き込めばよい素直なiso イメージと、
書き込むときになにか特別な対応が必要な面倒くさいiso
イメージが存在するのでは、とうすうす感じています。
(2021/11/06 追記) USBフラッシュから起動した場合はHDDのように見えるので、CD/DVD だけをターゲットに作成されたISO9660イメージを頭からUSB フラッシュに書き込んでもうまく起動できないそうです。 こじまみつひろさんの「 玩式草子─ソフトウェアとたわむれる日々 第93回 xorrisoとUEFIブート再び[その3] 」に参考になる情報が記載されています。 |
Windows11 ではMS Office2013 は動かないと聞いていました。
でも大丈夫みたいで、やってみると動きました。
手順としては、Windows10 の状態でOffice2013をインストールし、SP1
をあてて最新のパッチもすべてあてておきました。
この状態でWindows11 にアップグレードしました。
私はMicrosoftアカウントではなくローカルアカウントを作成してWindows11 Pro
を使ってます。
Microsoftアカウントでサインインするとウィジェットを使用できたり
(ローカルアカウントではウィジェットを使用できません)、
組み込まれたTeamsでOffice の共同作業ができるらしく、Office2013
ではそういった新機能に対応しないといった制約はあるのだと思います。
マイナーな機能ですが、個人的に気になってたHTA 形式アプリもWindows11
で動きました。
HTAはHTML Application
のことでマイクロソフトの1つのソフトウェアアーキテクチャです。
JavaScript を拡張したJScript, CSS, HTML を利用してWeb
開発の技術でローカルアプリケーションを作成できます。
HTAアプリケーションの拡張子は「.hta」です。
ダブルクリックするとmshta.exe
が起動してファイルをセキュリティの制約なしで実行します。
JScript の機能でローカルファイルを読み書きしたり、exe
プログラムを起動したりできるので、HTML GUI
を持つちょっとしたツールを作成するのに会社で重宝しています。
HTAを実行するmshta.exe はInternetExplorer がベースになっています。
Windows11 ではIE11 がなくなるのでHTAは動かなくなるかも、と思ってました。
IE11 のエンジンやmshta.exe はまだ残っているのでしょう。
まだこのPCに大切な仕事は任せてないので、危ない実験をしてみました。
Windows11 がセットアップ完了した状態で、UEFI BIOS
メニューからセキュアブート機能を無効に設定変更しました。
結果。Windows11 は普通に起動しました。
起動後、セキュアブートが無効になっています、といった警告も特に現れません。
セキュアブートが有効になっていると、ブート機構が改竄されると検出できます。
無効になっていると改竄を検出できないだけで、
ブートは普通にできるということみたいです。
普通にWindows11 を利用するのであればセキュアブートは有効のままでいいですね。
Linux などの他OSも選択起動できるようにしたい場合は、
無効にできることも知っておくとよさそうです。
AMA Soft さんが公開なさっているフリーのファイラ、As/R の
公式サイト(https://all.undo.jp/)
にAs/R のWindows11 対応について興味深い知見が掲載されてました。
それによると、Windows11 は内部的にはWindows10 であり、レジストリ内にWindows11
という文字列はなく、内部バージョンは6.3 でこれはWindows10
と同じであるということです。
現在はこういった記述に打ち消し線が入っているので最新版のWindows11
では何か変化があったのかもしれません。
その他は、Windows11
は画面は美しいのですがいろいろ不便になってるインプレッションです。
タスクバーの右クリックメニューからタスクマネージャを起動できないとか。
Vista のようにならないことを願ってます。
このマザーボードは処理速度を求めるものではないのですが、
他と比較してどの程度の遅さなのかは把握しておきたく、
ベンチマークした結果を掲載しておきます。
ちょっと遅すぎる気もしてますが、Windows11
のチューニングがまだ完全でないのかもしれません。
CPUのクロックが1.5GHz で4core ということもお忘れなく。
テキストでエクスポートした詳細データです。
Windows10 と出てますが、Windows11 でベンチマークを実行しました。
SSDもスピード出てないですね。
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= CrystalMark 2004R7 [0.9.200.452] (C) 2001-2017 hiyohiyo Crystal Dew World [http://crystalmark.info/] -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= ------------------------------------------------------------------------------ CrystalMark Result ------------------------------------------------------------------------------ Display Mode : 2560 x 1440 32bit (ClearType) CrystalMark : 164719 [ ALU ] 44994 Fibonacci : 18056 Napierian : 10311 Eratosthenes : 6074 QuickSort : 10531 [ FPU ] 26895 MikoFPU : 3209 RandMeanSS : 12023 FFT : 8139 Mandelbrot : 3502 [ MEM ] 32645 Read : 8222.80 MB/s ( 8222) Write : 9490.01 MB/s ( 9490) Read/Write : 7638.74 MB/s ( 7638) Cache : 72733.53 MB/s ( 7273) [ HDD ] 43705 Read : 586.33 MB/s ( 8431) Write : 457.29 MB/s ( 7786) RandomRead512K : 461.64 MB/s ( 7808) RandomWrite512K : 379.97 MB/s ( 7399) RandomRead 64K : 207.16 MB/s ( 6071) RandomWrite 64K : 221.02 MB/s ( 6210) [ GDI ] 8525 Text : 4041 Square : 563 Circle : 1674 BitBlt : 2247 [ D2D ] 2396 Sprite 10 : 81.15 FPS ( 8) Sprite 100 : 72.92 FPS ( 72) Sprite 500 : 49.90 FPS ( 249) Sprite 1000 : 39.54 FPS ( 395) Sprite 5000 : 15.86 FPS ( 793) Sprite 10000 : 8.79 FPS ( 879) [ OGL ] 5559 Scene 1 Score : 3523 Lines (x1000) : ( 520032) Scene 1 CPUs : ( 64) Scene 2 Score : 2036 Polygons(x1000) : ( 100282) Scene 2 CPUs : ( 64) ------------------------------------------------------------------------------ System Information ------------------------------------------------------------------------------ OS : Windows 10 [10.0 Build 22000] Display Mode : 2560 x 1440 32bit 59Hz Memory : 16194 MB DirectX : 12.0 ------------------------------------------------------------------------------ CPU ------------------------------------------------------------------------------ CPU Name : Intel Vendor String : GenuineIntel Name String : Intel(R) Celeron(R) J4105 CPU @ 1.50GHz CPU Type : Original OEM processor Number(Logical) : 4 Family : 6 Model : A Stepping : 1 Feature : MMX SSE SSE2 SSE3 SSSE3 SSE4.1 SSE4.2 XD VT Intel 64 Clock : 1497.59 MHz Data Rate : QDR ------------------------------------------------------------------------------ Device ------------------------------------------------------------------------------ ChipSet : Intel Unknown North : Intel Unknown South : Intel Unknown IDE Controller : ------------------------------------------------------------------------------ Graphics ------------------------------------------------------------------------------ Video : Intel Unknown Video Product : Video Vendor : Video Chip : Video RAM : Driver Version : Driver Date : ------------------------------------------------------------------------------ HDD ------------------------------------------------------------------------------ Type Size Model ( Buffer Mode ) ------------------------------------------------------------------------------ BIOS ------------------------------------------------------------------------------ Vendor : Caption : Version : Date : SM BIOS Caption : SM BIOS Version : ------------------------------------------------------------------------------ Mother ------------------------------------------------------------------------------ Vendor : Product : Version : ------------------------------------------------------------------------------ Computer System ------------------------------------------------------------------------------ Vendor : Product :
Windows11 をセットアップ完了したPC のセキュアブートを無効にしてもWindows11
は起動できることを確認できました。
セキュアブート機能がないとインストールできないWin11 をインストールできたのに、
なぜセキュアブートを無効にするのか。これには理由があります。
セキュアブートに対応していない別のOS を別のパーティションにインストールし、
デュアルブートできるようにしたかったからです。
最近はCentOS をよく使っていたので、
今回はセキュアブートに対応していない
Slackware Linux(http://www.slackware.com/)
を久しぶりに別パーティションにインストールし、
Win11 とデュアルブートできることを確認してみました。
インストールするPC は
11月3日に掲載したCeleron J4105 省電力PC です。
わかりにくいかもしれませんが、以降の記事では3台のPCが登場します。
PC A | Slackware をこれからインストールするPCです。Windows11 はもう入ってます。 |
---|---|
PC B | Windows10 が入った作業用のPCです。 |
PC C | CentOS Linux 8 が入った作業用のPC です。 |
Slackware は新しいバージョンがリリースされたときはDVD用のiso
イメージが公開されますが、細部が随時新しくなっているcurrent
版は自分でiso イメージを作成します。
Slackware の最新安定版は長く14.2 ですが64bit版current はリリース準備中の15.0β
のようです。これを入れてみます。
準備作業はメインのWindows10(PC B)ではじめました。
ミラーサイトからslackware64-current をCygwin のwget
で次のように丸ごとダウンロードしました。
wget -N --passive-ftp --timeout=180 -r ftp://ミラーサイトアドレス /.../slackware64-current |
xorriso -as mkisofs \ -iso-level 3 \ -full-iso9660-filenames \ -R -J -A "Slackware Install" \ -hide-rr-moved \ -v -d -N \ -eltorito-boot isolinux/isolinux.bin \ -eltorito-catalog isolinux/boot.cat \ -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table \ -isohybrid-mbr /usr/share/syslinux/isohdpfx.bin \ -eltorito-alt-boot \ -e isolinux/efiboot.img \ -no-emul-boot -isohybrid-gpt-basdat \ -m 'source' \ -volid "SlackDVD" \ -output /tmp/slackware-dvd.iso \ . |
syslinux-4.07-x86_64-4.txz を別の場所にコピーしてから、 xz -dv syslinux-4.07-x86_64-4.txz tar xvf syslinux-4.07-x86_64-4.tar |
README_UEFI.txt を読みながら、DVD-R でPC を起動しました。
インストーラ起動中にキーボードレイアウトを選択でき、jp-106 を選択できました。
インストール作業用の規模の小さいLinux がDVD-R から起動しました。
root でパスワードなしでログインしました。
コマンドラインになっていて、インストーラを起動するにはsetup
をキーインするのですが、その前にパーティションを手動で作成しておくとのこと。
gdisk -l /dev/sda とかcgdisk /dev/sda がエラーになります。
「/dev/sda」 を開くことができません。
「dmesg | more」 でLinux起動処理のログを確認すると、「nvme0」
デバイスというものががセットアップされているようです。
NVMe SSD の場合は/dev/sda ではなく、/dev/nvme0n1 になるようです。
/dev/nvme0 はキャラクタデバイスで違うようです。
追加でLinux を入れることは最初から考えてたので、Windows11 を2T SSD
に入れる時に約470G は空けておきました。
もし空きがない場合はWindows パーティションのリサイズが必要になります。
私はリサイズ不要です。
cgdisk /dev/nvme0n1 でfree space にサイズ32G ID:8200
でswap パーティションを作成しました。
443G の残りスペースを通常のext4 Linux パーティションとして作成しました。
write してyes を入力し、quit でプロンプトに戻りました。
「setup」 を実行し、インストーラが起動しました。
Apple のIntel Mac の場合は重要な注意事項があるようです。
README_UEFI.txt やインストーラのメッセージをよく読み、UEFI
メニューにSlackware を登録しないように注意しましょう。
登録するとIntel Mac のファームウェアが壊れて何も起動できなくなるそうです。
(README_UEFI.txt より引用) If you are using an Apple Intel Mac, DO NOT TRY TO INSTALL A MENU ENTRY! It would probably brick your firmware requiring Apple to service the machine to reflash the firmware. |
CentOS Linux 8 は2021年12月31日にEOL(End Of Life)を迎え、
パッケージ更新版公開などの開発が終了します。
(CentOS Linux 7 のEOL は8より長く、2024年6月30日になります。)
CentOS ブランドの無料Linux の開発が完全に終了すると思ってたのですが、
そうではないようです。
「CentOS Linux」 は終了するのですが、それとは別のプロダクト、
「CentOS Stream」を今後メインにしていくということらしいですね。
名称からLinux という文字列が消えますが、CentOS Stream はLinux
ディストリビューションです。
従来のCentOS Linux はRed Hat Enterprise Linux(RHEL)
からOSS部分のみを取り出してビルドしていたので、RHEL
の最新版より少し遅れて公開される安定したディストリビューションでした。
CentOS Stream はRHEL
に入れる更新を事前に試験的に投入していく位置づけ、RHEL
のリリース候補版のようなものみたいです。
以上の情報はCentOS の公式サイト
(https://www.centos.org/)に記載されています。
Red Hat の森若さんのブログ
(https://rheb.hatenablog.com/entry/centos-stream-intro)
では日本語で詳しく解説されています。
2029年まで継続されるはずだったCentOS Linux8 を使用していて、EOL
が2021年12月31日に変更されてしまい、困っている人が多いと思います。
1つの選択肢として、
CentOS Linux からCentOS Stream へ移行はできるようです。
その方法は
https://www.centos.org/centos-stream/に記載されていて、管理者権限で次のコマンドを実行とのこと。
dnf swap centos-linux-repos centos-stream-repos dnf distro-sync
ファンレスヒートシンクで省電力CPUをオンボード搭載したBIOSTAR J4105NHU
を用いた小型PC作成の記事を11月3日に掲載しました。
そのPCで6cmケースファンを使用すると爆音PCになってしまったことも掲載しました。
このマザーボードはファンコントロール機能がなく、
温度によってファンを停止したり回転数を上げ下げしてくれません。
常にフル回転になります。
これを静音化したく工夫してみました。
本来12Vのファンへ5Vを給電できる変換ケーブル
XC-FM4P
(税込452円)を購入し、5V でファンをドライブするように挑戦してみました。
5インチサイズ内蔵周辺機器用の4pin
電源コネクタは12V(黄色)と5V(赤色)の線が出ています。
購入した変換ケーブルはファン用の12Vを2個、
5Vを2個、合計4個に分岐してくれます。
電源からの直接給電になるので、
ファンの回転数はマザーボードから見えなくなります。
12Vファンを5V 給電で使用する場合、
起動時の電力不足で回転しないファンもあるそうです。
私の場合は大丈夫でした。
使用ファンはAINEX(製造はADDA) の薄型超静音タイプ(?)のCF-60SSです。
このファンのスペックはDC12V, 0.11A,3500rpm, 11.7CFM, 23.0db
簡易流体軸受けハイプロベアリング構造です。
15年前に購入したもので、2013年1月に出荷完了となっているようです。
5V化により、指をかざすと風は感じられますが体感風量は激減しました。
騒音はBDレコーダ(最近はうるさいので、ひと昔前ぐらいの)
などの家電製品レベルになり、
とても満足な静音化を達成できました。
一番最初、PCを組み立てた時はケースファン無しでCPU温度は
56℃でした。
ファン12V給電ではCPU温度が43℃
(室温24.5℃)でした。
ファン5V給電にすると、今回は室温が23℃ですが、CPU温度が
44℃になりました。
電源を入れ、時間がたって温まったころの無負荷(ほぼCPU 0%)時の温度です。
密閉度が高いマンションに住んでて冬も暖かく暖房いらず、
自然の温度なので部屋の場所による室温ムラはほとんどありません。
つまりPC周辺だけ気温がもっと低いということはありません。
私も数字がおかしいのでは? と思ってます。
風量が激減したのでCPU温度はもっと高くなりそうです。
CPU温度はマザーボードのDVDに入っていたBIOSTARのTemperatureMonitor
で計測した値です。
12Vの時は無駄に空気をかき回してただけなのでしょうか。
あるいはケースファンを使用してもこれ以上下がらないCPU
ヒートシンクの性能限界があり、それが43℃ぐらい、
これでカンストだったのでしょうか。
前回の測定後、今回は2021年11月のWindows11 パッチがあたってる違いもあります。
今回使用した4pin ペリフェラル電源コネクタからファン用5V
を分岐できる変換ケーブル、製造販売元は川崎市にある有限会社長尾製作所
(http://www.nagao-ss.co.jp/)さんです。
マザーボードむき出しのオープンフレームやマイニングフレーム、
X6800復刻筐体(試作)、ラズパイケース、
M.2 SSD冷却ヒートシンク、VESA
サイズ変換プレート、
OEMファンなどユニークでスマートな製品を製作なさっているようです。