2000年12月のななしの日記
“訳が分からなくなることを愛する人々に祝福を。倒置に愛を。
あなたの戦場にプールとフランス料理が置かれ、あなたの保養地に銃弾と硝煙が飛び交いますように。”「月刊菊地成孔」
12/28 2000年くれない埠頭
今年は、自分の環境は相変わらず変化ナシでしたが(とほほ)
周りの人間(友達とか)の環境がいろいろと波乱な年でした。
それに付帯して自分自身を振り返ることが多かったです。
ら、来年こそ普通の人間になりたーい!(<ベム風に)
そんな中で、数少ないネット友達にはすごい助けられました。
いつもありがとうございます。
まー今年もいろいろ書きましたが今年もお世話になりました。来世紀もよろしくお願いします。
ていうか、よろしくしてく・だ・さ・い・ね(<ムリヤリ。笑)
最後に、11月末に受けた某試験ですが、合格しましたー。
連絡封筒に紙切れ1枚しか入ってなかったので落ちたかと思ってビビったよ…でも合格。
まあこれで今すぐアレやナニ、というわけではないのですが。よかったよかった。
12/28 業務連絡:大川興業本公演『業業業』の感想アップしました。
※バッチリネタバレなので未見の方は公演を見てからごらんください。それではGO!
12/25 今日このごろ
クリスマスでしたね…。今日はのんびり読書してました。最近本読んでなかったので久しぶり。
前の日に2日連続で出かけてたので24&25日はなんにもする気力なかったです。
でもそれがかえってよかったのかもしれません。こんな時に出かけたらつらいよなー。
22日は大川興業本公演『業業業』@愛知県芸術劇場小ホール でした。
久々の本公演、良かったです!私の大川初体験『全身全霊』以来の衝撃かも。
正直、最初の1時間はいまいちノレなかったんですが、あれは全部その後の伏線だったのね。
後半の1時間でツボつかれまくりでした。感想はまた日を改めてアップしたいです。
9月のソロライブで見たネタが発展形で入っていて、それも良かった。よっちゃんがんばって。
大川は私の中では「バッドなオチの永野のりこ」なのですが、
今回はちゃんと救いもあって普通の(?)ナガノファンにもお勧めできます。
まだ大阪公演(12/26−30)が残っているので、興味のある方はどうぞ。ギャグはキツイかも(笑)しれないけど。
ビデオも通販で発売予定。
で、面白かった本公演から帰宅して風呂に入ったのはいいんですけど
出た直後にカミソリで右手の人差し指をさくっと切ってしまい(痛…)トホホです。
安全カミソリだと思っていままで気楽に使ってたのですが、思ったより切れるのね。アレ。
風呂あがりで血行が良かったせいかちょっと血が出てフラーッときました。
それでも服着てから倒れたワタシ…準備よし?
絆創膏貼ってタイピングしてますが、3日たった今でもまだちょっとイタイです。
マウスのクリックもやりにくい。
精神系の人でリストカットする人がいるけど、私はこわくて出来ないなーと思いました。
ちょっと切っただけであれだけ痛いんだもんな…。
ということで今日は普通の日記風に書いてみました。次回は今年&今世紀最後の日記(の予定)
12/21 万博…。
今日の21時からNHK−BSで放送の「大阪万国博」の映画ですが、どなたか
ビデオに録った方いらっしゃらないでしょうか?
すごい見たいのですが、知ったのが今日だったので
友達にビデオ頼もうにも頼めなかったんですようー(泣)よろしくお願いします。
12/20 電波の届かなくなったヘリコプター
私がよく読んでる某サイトが閉鎖するということでさみしい今日この頃です。
閉鎖の理由の中に「よく壊れるパソコンの具合に左右されるのはイヤ」ということがあるそうで、
古いパソコン使ってる身としては分からないでもない理由だわーと思いました。
維持費もバカにならないし、調子が悪ければ再インストールやらフォーマットやら手間かかりまくりですからね。
それでも私は使い続けてるあたり、パソコン依存症なのかなーと思います。ていうか、そうなんだけど!
まあ、ヤバイものにハマるよりはまだパソコンにはまっている方が良いんでしょうけどね。
話は代わって、そのサイトは私は完全にROM(=読み専)なので
その方について詳しいことはほとんど知らないのでございます。
サイトの文章から考え方とかは漠然と分かるのですが、
たとえば今後連絡を取りたいわーとかもし思うことがあっても相手の住所も本名も知らないんですよね…。
他にも、ワリと長いことネットでは知り合いなのに住所も本名も知らない人はけっこういます。
(プライバシーの都合もあるけど。私も最近はあまり気軽に教えたりしないです)
知ってる人だと思っていてもいざ回線から離れちゃうと全く連絡の取れない人になるわけで。
そういうことは普段はあまり考えないようにしてるのですが、ふと考えてみると悲しい気持ちになります。
こういう時に自分は薄井ゆうじ『樹の上の草魚』(講談社文庫)の一節を思い出します。
小説の中にヘリコプターのエピソードがあるのですが…以下少々引用。
「(略)土手にすわって小さなヘリコプターを見るのは、とても気持がよかった。
それを見ていたとき思ったことがあるの。もしずっと遠くまで飛んでいって、ラジコンの電波が
届かなくなってしまったらどうするのかって。わたし、父に訊いてみたの。どうなるのかって」
「落ちてしまうのかな」
「ずうっと、飛びつづけるんですって。(略)それを聞いてからは、なくなったもののことを
考えるときに思うようにしてる。自分の電波が届かなくなっただけで、それは今でも飛びつづけてるんだって」
これを読んでからは本の登場人物のように私もヘリコプターのことが思い浮かぶようになりました。
私の知らないところで、目の前からいなくなった人たちもどこかで飛びつづけてるのかと。
正直ちょっと悲しいけど、人はいつまでも同じところに居るわけでは無いし
元気で飛んでいるならいいよね。と思いたいです。
ちなみに同じくらいの時期に書かれた『くじらの降る森』(同文庫)も良いです。
どちらもSFテイストの少し不思議な小説。この作品以降はだんだん読まなくなっちゃったけど;
この2作は今でも好きですね。余談ですがこの2作はボーイズ物としても読めま…(ゲフグフ以下略)別にやおいではないが。
はみだしななニッキ:ボーイズ物、と言えばこの季節
「会いたい。クリスマスは空いてるか」と手紙をしたためる某ベストセラー作品を思い出す今日この頃(分かる女子は笑って下さい)
あれもボーイズ物というワケではないんだけどツッコミどころ満載なのはどうなんだ。
そろそろ女王様の新作が読みたいですね。
12/15 間違ってたらドースル
ウツで死にそう…とか言ってる人が何か間違いを冒していても
それについて「違うよ」と指摘するのは難しいなー。と思うことが最近ちょっとありました。
私も鬱持ちなので(最近はだいぶマシになってきたけど)
「この人はウツだから(悪い意味で)仕方ないな」とか内心思われてるのカモ!?と。
それって対等に扱われてないってことかなあと考えてしまった。
元から気が弱いのでやたらと厳しくされるのは苦手なんだけども(勝手でゴメン)
個人的には間違ってることを指摘される(へこむけど)よりも
間違ったまま放置されることの方がハズかしい〜無知の恥〜と思うタイプなので、
もし私がなにか間違ったことをしてたら教えてくださいね!ホントに。たのんます。
はみだしななニッキ:
今話題の作品『バトルロワイアル』興味があるのですが、映画より小説を読んだ方がいいかな?
買おうかどうか悩み。(新刊はなるべく買わないようにしてるので。文庫&図書館愛用者)
映画も面白そうだけど、グロいのはちょっと苦手なんだよね…。
漫画版は少し立ち読みしたけどワリと面白そうでした。残虐だけど良いところもあるってことで。
絵柄がちょいキツいけど;<劇画なのですよ
前に評判になったときに読んでおけばよかったよう。借りるのは予約しても今からだと時間かかりそう…。
12/13 アニメ会だった。
大川好きのお友達に教えてもらった
大川興業所属芸人、三平×2(a.k.a.「ペキンヅラ」電気のオールナイトハガキ職人)のサイト「アニメ会」が面白いです。
「アニメ会」とは…アニメをネタにしてお笑いをかますイベント。
三平×2はお笑い芸人としてのネタとして「アニメ好き」を公言してるの?と前は思ってたのですが、
このサイトを見たら、本当にアニメが好きだということが分かるよ…(笑)
「アニメ会」での相方、国井咲也氏もアニメ好きっ子で、
好きなあまりアニメキャラと同じ名前に改名したというグレイトなお方です。
アニメ会(のイベント)一度生で見てみたいな。最近のアニメは分かんないのでアレだが。
ちなみに、このアニメ会のイベントはスパイラル好きなら知る人ぞ知る場所
新宿のイベントスペース「絵夢」で定期的に行われてるらしいです(笑)
12/12 雨は夜更け過ぎに雪へと…変わらないなあ。
毎年12月は仏教徒な私です。ええ、毎年です。
…ヤソ教なんて知りません!特に「24日に繁華街に行く」なんて危険なことしません!
ああ、考えるだけでもオソロシー。(気絶)
とか言いつつクリスマスの雰囲気は好きなんですけどね。
本当のキリスト者は家で静かに暮らすものですヨ。日本の民は履き違えてるぞ。
八百万の神の国だから寛容っていえばアレだが。
業務連絡:「スパイラルカルトクイズ」タイトル変更で「スパイラルクイズ」になりました。
なぜかというと投稿が少ないからです(涙)「カルト」って付くのがダメなのか?と思って。
というわけでお気軽に投稿よろしくお願いしますです。
それと、もう更新しないと云ったのにスパイラル頁を更新しちゃったよ…。
ライブセットリストの頁が無かったので作成。でも、大きな更新は本当にこれで最後(にしたい)
企画はたまにやる鴨寝。
12/8 自己中心
・今日はジョンレノンの命日ですね。ジョンといえば、ウチの妹がTVでジョンレノンを見て
「このビートルズの人、石田に似てるー」と言いましたが、それは…逆だ!(笑)
・石田氏といえば、先日(12/05)の店主日記読みました。
彼の文章は言いたいことは伝わってくるんだけど
読んでて「オトナになれよ…」と思ってしまうものが多いですね(苦笑)
今の日本の音楽シーンに苛立ちを覚える(=それで目立つ小室氏を叩いた)のはよく分かるけど、
小室氏の音楽は好きじゃない(むしろアンチ小室だ。)私でも
今回の店主日記は少々氏への個人攻撃がひどくないかネ?と思いました。
(特にネット関連の発言、石田氏に都合の良いように勝手に解釈してる印象が強いです。
「インターネットで音源を売る」の発言部分は、
ネットでCDを通販するというのも手段として有効なのではないでしょうか。
現時点ではMP3の有料配信はまだまだ発展途上ですし。
私は小室氏の発言を実際に聞いたわけではないので細かいツッコミは控えますが。)
まあ、石田氏の個人攻撃くらいでどうなるってワケじゃないですけどね。良くも悪くもさ…
「アーティスト(物を作る人)は自己中心的なくらいで丁度良い」というのが私の持論なんですけど
(そうでないと創造することは難しい)
webの日記でうだうだ怒って発散するよりもそのエネルギーを作品に生かして発散した方が
結果的にも良いんじゃないかなーと思ったり。
なんだか怒られそうだけど時にはツッこみたくなることもあるファン心(苦笑)
こういう見方もあるということで…もし反論があったら掲示板でお願いします。
・話はまた変わりますが「インターネットじゃなきゃ買えない」ものが増えるのは嫌だな…。
ネットができる環境の人ばかりじゃないんだから。
皆が恵まれた環境にいるとは限らないのに…。インターネットは「当たり前」じゃないのよ。
将来的には普及すると思うけど、今の時点ではまだまだです。
自分の環境が標準だと思うな。ということです。(自戒もこめて)
12/5 『いのちの初夜』と『火花−北條民雄の生涯』
“苦悩、それは死ぬまでつきまとって来るでしょう。
でも誰かが言ったではありませんか、苦しむためには才能が要るって。苦しみ得ないものもあるのです”
北條民雄「いのちの初夜」 佐柄木の台詞より。
今年読んだ小説でいちばん印象的だったのは、北條民雄『いのちの初夜』(角川文庫)でした。
昭和初期に書かれた小説です。
実際に読んでみるまではタイトルから「性とは」とかそういうH系のテーマなの?と思ってたんですけど(苦笑。おハズかしい;)
予想とは違ってて、らい病(=ハンセン氏病。体が腐っていく病気で、当時は不治の病。今の病気にたとえるとAIDSみたいなものか…)に
かかった主人公が生と死について思い悩む話です。
著者自身のらい病院での体験を元にして書かれた作品なので私小説…といっていいでしょう。
我々もいつか必ず死んでいく身として、生という檻の中にいる点では
らい病院に閉じこめられたらい病者と同じではないか?
そう思うと「いのちの初夜」は決して他人事ではなく、
生きるためのテキストになりうるのではないだろうか。
北條民雄について書かれたノンフィクション『火花−北條民雄の生涯』(高山文彦・飛鳥新社刊)も大変良かったです。
(実はこれの書評が『いのちの初夜』を読むきっかけだった)
「いのちの初夜」の最後で登場人物は“人”であることをやめて
新しく“いのち”として生きよう。とふっきれる(ふっきろうとする)のですが
『火花』を読むと、北條民雄はこの作品を書いた後でも
ふっきれることなくさんざん悩んだり苦しんだりしたことが分かって、そこが人間らしくて共感できます。
(そんな北條を支えた川端康成や、らい病院での友人との交流のところも良いです。
彼らも北條と関わることでその後の人生を変えていった)
そして、約1年という短い間に命を削って書き、死んでいった若い北條の疾走ぶりにも涙。
らい病者は北條が亡くなった後で法律の改悪によってらい病院から一生出られなくなるのですが
『火花』のラストで北篠の生き残った知人が、らい病院での一生を回想するシーンが諦念入ってて
(しかし決してネガティブではない)しみじみ来ました。
「いのちの初夜」は短編で、青空文庫で無料で全文読むことができるので(直リンク)興味のある方はどうぞ。
角川文庫も良いけど他の短編はそれほど面白くなかった(私的に)。でもこの1作だけで買う価値あるかな。
図書館で読むなら、いわゆる「文学全集」の短編を集めた巻に収録されてることが多いです。短いのでその場で読めると思う。
それで更に興味があったら『火花』も読んでみてくださいね。
普通のノンフィクションとしても読みごたえ有。大宅ノンフィクション賞を取っただけある出来です。
はみだしななニッキ:久々にマジメトークを書くと疲れます(笑)
でも本当に良い作品なので年末年始に是非2冊セットでどうぞ。
12/4 構想3年、取り付け2週間。(角川映画風)
ようやくCD-RW設置に成功しましたー。
このPC買った当初から欲しかったのですが、当時は高かったしその後も色々あって買いそびれてました。
ここまでの道のりは長かったですよ。しみじみ。
(掲示板やメールで相談に乗ってくれた皆さまありがとうございました)
いままで私のリムーバブルメディアは「3.5インチフロッピー」しかなかったので(今時…;)
これは小さな一歩に見えますが、私にとって偉大な一歩です。(アームストロング船長風)
ところで、CD-RWっていちいち焼きソフトを起動したりデータを読み込んだりしなきゃならんのね。
(知識としては知ってたけど実際使ってみるのとは別)
ドラッグ&ドロップでひょいひょいコピペできたら便利なのにー。とか思うけど、そこまではまだムリなのか知ら。
(後日談:D&Dできるソフトは既にあるというご指摘が。Sさんありがとう御座います)
でも便利なので活用していきたいと思ってますよ。
はみだしななニッキ:妹がデジカメを買ってきた。私のヤツと機能はほとんど一緒で値段は半額…。(良くある話)
12/3 業務連絡:スパイラルカルトクイズ問題募集のお知らせ
前々からやろうやろうと思ってた企画、ついに発動!
スパイラルカルトQです。ひとりで問題考えてもつまんないので協力メンバー募集。
サイズは上から90・60・90。(ウソ<このネタが分かるアナタはディープですね?)
というワケで詳しい募集要項です。〆切は12/20(早くてゴメン。延長有るカモ)
あなたの応募お待ちしてます。
12/1 お菓子トーク
・妹が「メイドインアメリカのポケモングミ」なるモノをもらってきたので食す。
形悪いし色はクレヨンみたいだし(…)味も「砂糖のカタマリ」みたいで不味かった(没)
実は、私はハーシーのキスチョコとか嫌いな舌を持つ女なのですが
やっぱり外国のお菓子は苦手です…。大人しくポッキーでも食べるのがイチバンですね。
・チョコエッグに少々ハマってました。造形がスゴイいいですね!さすが海洋堂。
ハマっても置く場所がないのでセーブしてますが。
最初に妹が買ってきた「シャム猫」があったのですが、私が次に買ったらソレも「シャム猫」だった。
全部で35種類あるので35×35で1225分の1の確率か…。でも、同じの2つも要らないよー!
・食玩といえば、この前ソニプラで見た「ピングーのキンダーサプライズ」(昔の日記)の但し書きに
「新しいチョコは全部ピングーのおもちゃ入りです」と書いてあった。さすがにクレーム来たのかなあ(笑)
・「コアラのマーチ」を開けたら、まゆげコアラが入ってた!貴重?
・カルピスの「どこいつトロ」のおまけ、今度は1.5lですか…太らせる気か?カルピスめ!
今月の言葉:ネット上で読んだスパンクハッピー・菊池成孔氏の文章より。美しく無茶な文章が良いですね…。
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