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2008年 11月中旬


2008/11/11(Tue)


分解と前準備。

+ そんなわけで前回続きです。日付的には飛んでいないけれど、更新間隔が開いてるのは相変わらずです(汗)

+ 一応、用意するモノリスト。

  • てきとーなプラ板(2枚)
  • T-10ドライバ
  • T-8ドライバ

+ そんなわけで、まずは上蓋を外せるようバキバキと分解してください。ここら辺の分解の仕方は、各所で丁寧に写真付きで公開されていたりするので問題ないかと。上のリストにある、てきとーなプラ板2枚は外側の殻の接合部にたくさん隠されているツメをまとめて押さえるモノです。バラすのはここが一番大変なわけで……。

+ ちなみにウチの場合は、以前から熱暴走対策として上蓋外して上から扇風機の風を直接当てて強制空冷(笑)していたので、既に分解済み。

+ 具体的にはこんな感じ。この状態でふつーに動かしてました。^^;;

上下のガワを外し、DVDドライブを外したのが、この状態。ここまでの分解はT-10ドライバがあればOK。
コアシステム(ブルドラパック)ということもあって、見事に初期型、GPUヒートシンクなしです。

+ ここから先の分解がまたちょこっと面倒。T-8ドライバは必ず用意しておきましょう。機械締めされているので、六角レンチで無理矢理回そうとか、マイナスドライバーでこじろうとか考えるのはあきらめるのが得策。
フロントパネル部分の別基板(T-8ネジx3)を外し、バックプレートとフレームを固定しているT-8ネジx8を外すと、ようやくマザーボードとご対面。

+ ここまでは情報も多いので何とかなるんですよね。^^;;
ふふーん、と思ってるとこの先で悩むわけですが……。それでは、またです。


2008/11/12(Wed)


MSの仕掛けた罠

+ 書けるうちに書いておかないとまた止まりそうなので……^^;;
作業自体はほぼ終電で帰ってきて、それから晩飯食べた後の1時間弱を使って細々と進めてるわけですが、そろそろ本格的に進めないと19日のNew Xbox Experience (NXE)に間に合わないので、ちょっとスピードアップしながら進めていきます。
今回必要なのはラジオペンチ。

+ マザーボードを引っ張り出して一番最初に悩んだのが、ヒートシンクの着脱法。PCのようにCPUなどの部品実装面からツメで引っかけているわけでもなく、かといって裏返してもさらにネジ止めされているわけでもなく。
(写真取り忘れていたんで、PC Watchの分解記事でも参考までに)

+ ヒートシンク-固定用プレート(ネジ止め)-バックプレート、という状態なのですが、いわゆるネジっぽいものは固定用プレートにネジ止めされているピンのみ、という状態。しかもバックプレート側にはドライバー用のねじ穴なんて掘ってないので外すことは無理なわけです。

+ 色々と探して、ようやく見つけましたよ。日本語のページじゃなかったけれど。^^;;
というわけで、ANANDTECH該当ページを探し当てたところこんなメッセージが。

Removing the heatsinks from the GPU and the CPU will require a great deal of patience as to avoid damaging the motherboard. Flip over the Xbox 360's motherboard. You will see two X clamps grasping the ends of the screws that hold the heatsinks into place. Without removing the X clamps, you cannot remove the heatsinks. Microsoft has done a clever job in terms of securing the unit from prying eyes and removing the heatsinks from the Xbox 360 can be a trick for a lot of people.

+ そういうことでしたか、と得心。
さて、ここでラジオペンチの出番。ヒートシンクの方を外すのでなくて、バックプレートを外すのですね。
パターンを痛めないように、ラジオペンチでバックプレートの先端部を挟み、軽く力を入れて捻ると、「バチン」という音と共に勢いよくバックプレートがピンから外れます。ただし、力むあまりにバックプレートを変形させないように。最優先事項です。

+ この調子で3カ所外せば、あとはラジオペンチなしでも手で外せます。GPU側も同じ要領でOK。

こんな感じになります。
CPU、GPUダイに付いてるグレーの変なのは熱伝導シールが溶けた後のもの。どうせなんでシリコングリスに塗り替えるので綺麗に清掃。当たり前のことですが、チップコンデンサを削り飛ばしたりするとそのままオシャカになるので、腕に覚えのない人は手を出さない方がいいです。
や、私のせいにされても困りますし。^^;;

+ ちなみに、マザーボードの下に敷いているのは、すのこタン。A4A4ですからっ!
もちろん、普通のすのこタン。も持ってますよ。2枚ほど
うん、基本です。基本。^^;;

+ そんなわけでチューブと部品との干渉を考えるために、ひとまず水枕を仮置きしてみたのが下の写真。

CPUの水枕の置き方がメーカーページの画像とちょっと違ってますが、そこはご愛敬。CPU側の水枕はチューブとの接合部が回転するので、取り回しの自由度は高いです。反面、すぐ上にDVDドライブがあるGPU側は取り回しにかなり制限が出てきます。

+ さてさて、ほどよい長さになってきたので、また後ほど。
水冷をやるには、ある程度の計画性と慎重さが必要なのです。一度水を入れてしまうとそう簡単にやり直しが効くものでもないですしね。


2008/11/13(Thu)


大らかなのか? コレ

+ プレ! プレパラート〜♪
壊舎から帰ってきて晩飯を食べつつテレビを点けると「とらドラ!」がやっているので自然に見るようになったきりかでふ。

+ さて、ヒートシンクの取り外しも終わり、引き返せないところまで来てしまったウチの箱○ですが、いよいよもって水冷チューブの引き回しの設計なのです。
(本来だったらパパーッと進めるのが筋なんでしょうが、深夜1時過ぎに帰ってきて睡眠時間削りながら箱○いじってるのでまとめて進める余裕なんてないのです)

+ さてさて、本題。
今回購入したKIT-XB360にはCPU、GPUの水枕の他、リテンションキットとチューブ、1/4インチ(6mm)のパネルマウントノズル NZL-V06KGB1-Pが付いてます。まぁ、ノズルは箱○に穴を開けないと固定できないんで、今回はオミット。特に固定を考えずに普通にチューブを自然に流して行く方針を考えます。だってMSの封印シールが綺麗に剥がせてるので。
それなりにきちんと組み上げれば、分解してない風に見せることも可能かもしれない(爆)

+ で、肝心のチューブなんですが、商品情報ページにはスプリング入りのチューブが3本添付されているように見えるのですが、1本のPVC製チューブと2本の折れ防止スプリング。まぁ、細かいことは考えないようにしましょう。……写真はイメージです、ということかもしれないし。^^;;
ひとまず、1mくらいだなと見当をつけていたチューブの長さを一応測っておきます。……99cm? もう1度測り直してみるけれど、やっぱり99cm。珍しいと思うんですよね、量り売りに関してこの切り方というのは。
蛇足ではありますが、某網館時代にLANケーブルの切り売りをやってたときには若干長めに切るのが常でありました。両端をきちんと切りそろえないで加工すると、トラブルの元になるから、というのもあったのですが……。

+ そんなことがあって気が抜けたので、今回はCPU-GPU間のチューブを短めに、残りは余りを適当にという感じ。チューブ自体は秋葉原に行けばオリオスペックあたりで普通に売っている品なのですが、壊舎を抜け出して買いに行くわけにもいかないので付いてきた分で間に合わせる方針で。
ただ、切れるカッターを垂直に振り下ろし、断面を綺麗にすることだけは譲れません。いい加減な施工で水冷パーツを組んで、水漏れしたらオシャカになりますしね。^^;;

+ ひとまずそんな感じでチューブを切り、それぞれ水枕へつなげたところで今日は終わるのです。


2008/11/15(Sat)


冷却水充填完了

+ エントリの日付と実際に書いてる日付にはエライ隔たりがあるわけで、なんかもう忘却の彼方に消し去ってしまった部分もあったりしますが、それはすべて某案件とか某案件とか某案件が悪いということで。^^;;
と言うわけで金曜日は壊舎に泊まり込み、土曜日の朝に帰ってきたわけですが……作業は進めます。

+ 仮組の段階では何も考えずに固定用プレートをそのまま載せていたわけですが、水枕を取り付けだしてから正確な順番判明。

  1. 固定用プレートに先にプッシュピンをネジ止め
  2. 水枕にシリコングリス塗布
  3. バックプレートの位置を仮決めし、残る手で水枕と固定用プレートの中心合わせ
  4. マザーボードと水枕をプレートでサンドイッチするようにしたら、ひたすらプッシュピンを押して固定固定固定固定。

+ とまぁ、こんな感じです。プッシュピンをきちんと締めておかないとバックプレートに固定できなくて手こずります。(←経験者談)
本来だったら組み付けの前に水漏れがないかどうかをチェックするため、先にある程度の時間水を通すのですが、今回はオミットしています。気泡抜きの手間を考えても先に水を通しておく方がいいとは思います。
ひとまず時間が取れない&&ストックの精製水が足らなかったので、今回は先に組み付けを。ちなみにうちの場合、手持ちの水冷システムが内径8mmで、今回のKoolanceのチューブが内径6mmなので、これも手持ちのフィッティングを使って接合。同じ内径6mmのチューブでもaquacomputerとKoolanceではチューブの柔らかさが段違いなんですね。確かに柔らかいチューブをPlug&Coolのフィッティングに挿しても水漏れして仕方ないと思いますが。

+ そんな感じで取り付けが完了したら、冷却水と希釈用の精製水をひとまず500mlほど流し込んで水漏れチェック&気泡抜きなど。ざっくり終わったのが下の状況。

VRAM部分には、やっぱり手持ちのチップヒートシンクを追加。

+ チューブの取り回しは色々考えてみましたが、やっぱりメーカーサイトの写真通りに取り回すのが一番スマートな模様。でも、取り回しに夢中になるあまりに電解コンデンサを倒さないように。抜けると大変なので(汗)

+ あー、そうそう。水冷の水漏れは短時間で分からないものも多いので注意。通電始めてから水漏れに気づくとオシャカなので。
こんな私ですが、水漏れチェックには2時間以上かけてます。といっても、ポンプ回して放置するだけですが……^^;;

+ というわけで、チェックの間に最寄りのドラッグストアに行って精製水を2リッターまとめ買い。一通り元に戻したら、それを迷うことなくすべて投入(爆)

いや、だって「黒い巨塔」ことRESERATOR 1 Plusがうちの水冷システムですから……。^^;;


2008/11/16(Sun)


水冷その後

+ そんなわけで水冷化を行った箱○ですが、その後も無事に水漏れもなく稼働してます。

+ NXE前の状態でDVDから読み込ませてL4U!を3時間ほどPV撮りに酷使しましたが、タワーは手で触ってほんのり温かく感じる程度。内部の水温は45度前後、といったところでしょうか?(水温計は追加してないので正確な温度は何とも言えませんが)
熱によるDVDドライブのリードエラーはかなり改善された模様。全く出ないわけではないですが、765コマンド改を使う場合にも安心してダッシュボードに戻れます。

+ ちなみにPV撮るだけですが、箱○の負荷はかなり掛かったままです。DVD読み込み以外の待ち時間はほとんど無いか、PVの撮り直しばっかりなので。^^;;